朝日と読売の違いに”怖さ”を覚えた

秘密保護法案が国会で可決された今朝の朝日新聞と読売新聞。
紙面の余りの違いに愕然とし、マスコミですら同じ情報で、こんなに違う
実態に”怖さ”を感じた。
政府、官僚による情報の隠匿、操作が論じられてきたが、現段階はまだフリーハンドのマスコミ、それも両巨頭と呼ばれる朝日と読売の余りにも紙面の違い。


朝日は、連日この法案の危険な部分、あいまいな部分を、自らの主張だけでなく、
有識者のコメントを掲載してきた。
東京だけでなく、地方に広まった抗議活動についても、写真入りで報道してきた。
読売の、今日の一面、「秘密保護法案」が可決。
朝日は、「強行採決」。
読売の社説は、この法案は、必要な法案と論じてた。
各地の抗議行動は、写真入りでの紙面は、なし。


本来マスコミは、是々非々で、権力、権威の偏りを正す役割があると思うが、
自民党一党多数体制が進むにつれ、むしろ権力に寄り添う報道が増えてきた。
何処に、真実、或いは事実があるかを見極めるのが、難しくなった。
この法は、施行まで一年あるというのに、今日の時点で、この有様。
施行されたら、どうなる?
もっと見えなくなるだろう。
かって”一億総白痴化”と言われた事態に日本は、覆われてしまいそうだ。


今回の国会論戦(?)を見ていて、民主党政権担当能力の無さを嘆いて、
自民党に政権を渡してしまったが、自民党も野党時代に国民生活の課題を十分に把握しない、
また課題解決のための自己鍛錬をしてこなかった事が、白日の下にさらされた。
自己鍛錬をしていない国会議員はいらない。
まず国会議員の一票の格差是正からはじめてもらいたい。