万博ではフランスとドイツが仲良し(?)

honest152005-09-20

愛地球博では、フランスとドイツが一種の共同館。
長い歴史の中で、戦い続けた両国がEU加盟を期して
仲良くなろうとしている。


両館とも、テーマ”自然の叡智”を真面目に取り上げている。
フランスにお洒落な空間デザインを期待したけど、
地球を考える国としてのリーダー意識を出した演出となっている。
ドイツは全長300mのライドを使い、客寄せに成功した。


ドイツは洞窟の中からライドに乗り、海中、空といった空間を通して
五感に訴えながら、自然と技術を理解しようとしてる。
ライドから降りた展示コーナーが中々面白い。
バイオニクスと言って、”自然から技術を学んで応用してる”事を紹介してる。
蓮の葉から浄化作用、サメの肌から水着、鳥から滑走路なしで飛べる飛行機。
ドイツらしいと言えば、言える。


フランスは、ちょっと政治的、理念的かな。
”持続可能な開発に対する問いかけ”で全体が構成されている。
15mの5面映像がインパクトがあり、貧困、砂漠化、森林破壊、工業汚染等
傷ついた惑星”地球”を映像で示し、真の地球の未来を問うている。
京都批准書に、イエスという国、無言の国、ノーという国を音で入れながら
エンディング。United States of America,Noという言葉が印象的だった。


某紙の読書欄に、フランス館の映像を見た子供が、地球がこんなにも酷い
現実にショックを受け、暫く口を聞けなかったそうだ。
子供達のためにも、大人達は喧嘩をし、環境を破壊する暇があったら、
フランスとドイツのように仲良くなって、未来を良くしようよ。