ムラサキシキブの実がなっていた

honest152005-11-08

久方ぶりに徳川美術館へ。
「絵画でつづる源氏物語」の最終日。
美術館と蓬左文庫を包み込む樹樹は美しい。
しっとりとした落ち着きを感じさせてくれた。


常設展にある武具、刀剣、甲冑、刀装具を見てると
徳川時代のデザインに魅せられてしまう。
自然界に存在する素材をデザイン化する力、
この力は300年余りの間に何処へ行ってしまったのか?


企画展と、常設展の後半部分は、「源氏物語」の各種表現オンパレード。
1000年も前のお話を、時代時代、描き手それぞれがきめ細かく表現してる。
と言いながらも、1200頃に描かれた絵巻物が、種本になっており
何故か絵巻物を越える作品はでていないようである。
800年ほど進歩はしていない。
何故だろう?


と言いながらも、線だけで、優雅な世界を描いてるので、
どうしたらこんな風に描けるのか、ちょっと模写でもしてみようか、と思った。


外に出て、出来立ての”徳川園”を散策した。
新しいせいか、胸にしっとりとは来なかった。
あちこちの庭を部分的に摘んできた感じがする。
もっとオリジナリティが出せたら、時とともに良くなるのに。


小雨に濡れた”ムラサキシブ”の実がなっていた。
絵巻にある草花、樹木があるのかな、と思ったりしたけど、考え過ぎかな?