友が逝く。 茅ヶ崎に向かう。

honest152006-01-14

この間の積雪が嘘のように、朝から雨が。
気温も高い。


大学時代の友が突然亡くなった。
3年前に胃がんの手術したが、その後は徐々に
体力が回復しつつあると言ってた。
ただ去年の秋、自分がブログを開設して、
見てもらおうと電話した時、体調がすっきりしないと、言ってた。


相方が店をオープンした時、彼の娘さん(4歳)にモデルを頼んだ。
自分が研修先のロンドンに来たとき、好きなスペインへ行く前に寄ってくれた。
迎えに行ったが、空港ターミナルを間違えて、彼を困らせた。
富山の薬屋さんの娘のとこに婿入りした彼が、宣伝の事で相談があると、
富山と岐阜の間の秋神温泉で、珍しく仕事の話をした。


富山の薬屋の経営をする立場なのに、何故か”茅ヶ崎”に30数年前家を作った。
高山の古い家の梁とか、部材を集めて、田舎風の家の新築披露に出向いて、
いいなー、婿入りは、と思った。


その家にそれこそ30数年振りに通夜に訪れた。今時珍しく自宅でやるという。
家は健在だった。さすがに高山の部材はしっかりしてる。
居間の真ん中の丸い提灯が落ち着いた雰囲気を醸し出している。
はしごをかけないと登れない中二階を作って、そこで、小説を書くと言っていた。
一冊の詩集を発刊した。


自分と同じ年代が逝ってしまう。
自分もいつ逝ってもいい、という生き方なんかはとてもしてない。
これからもできそうもない。
自然体でいくしかないな。


不思議なめぐり合わせで、明日は自分が生を授かった日だ。
帰ってきて夜空を見上げた。満月だった。