椿は Japonica と言う

庭に3本の椿がある。
住み始めた頃からある、わが庭の古顔である。
それぞれが咲きはじめた。
ピンクとまだらと赤。
家主みたいな存在。
椿が咲くと、わが庭も、”春”を迎える。

東アジア原産の椿が、Japonicaと呼ばれるほど、日本の代表的な花になった。
花が丸ごと落ちると、首が落ちるを連想すると、武士は椿を嫌った、と言うが
それも明治以降の流言だそうな。
余りにもてるし、他家受粉で色々品種改良もできるので、
あてつけで、そんな話を作った輩がいたんだろう。

ヨーロッパでも、19世紀には、舞踏会には欠かせない王侯貴族に愛用されたという。
で、「椿姫」なんかが書かれるんだ。
ドレスデンの「椿の園」には、選りすぐった椿が一時期500種もあったという。
一度行って見たいものだ。
日本と、どう違うんだろう？