インドには、何故か人を惹きつける磁力があるらしい。

honest152007-01-27

高遠菜穂子の本を読んだ。
「愛してるって、どう言うの?」
彼女はイラクで人質にされ、日本でバッシングを受けた。
彼女がイラクへ行く前の、ボランティアとして
生きていこうという決意をする頃の話。


ボランティアをしようとしてる人は、何故かインドのマザーテレサを目指す。
亡くなった妹の旦那さんも、今マザーハウスでボランティアをしてる。
高遠さんも、ボランティアで生きるべきか、自分はどう生きるべきか、
を自分で問いかけながら、マザーハウスでボランティアをしたのだろう。


インドには、非暴力のガンジー
このマザーテレサ
そして、あらゆる宗教を認めるという心の広い”サイババ”もいる。


日本から見ると、サイババはちょっと胡散くさい感じもするけど、
サイババの拠点ブッタパルティには、教育、医療が無料で受けられる仕組みが
出来ていて、世界中から色々な人達が集まってきている。
ボランティアをしている人、目指す人にも、行って見たい処らしい。
高遠さんも、ここに出向き、丁度サイババの誕生日だった事もあって、
空から何万枚ものビラがまかれ、彼女が手にしたビラには、
「Hands that serve are holier than lips that pray」
(祈る唇よりも奉仕する両手のほうがより神聖である)
とあった。
彼女は、このビラに運命的な気持ちを抱いた、という。


何となくわかる。
彼女達ボランティアの心の芯が。
イラクでのストリートチルドレンへの奉仕も、当然だ。
(あの時の日本の自己責任バッシングはやはり異常だった。)


牛の糞とか、ゴミが溢れてる街。
訪れた観光客の半分は下痢をする。
世界の若者が乗りあわせ、科学・冒険・奉仕活動をした「オペレーション・ローリー」
の船上で、インド人は体を使わないで、口先で指示ばかり出していて浮いていた。
去年の愛知万博で、日本女性を一番アタックしたのは、インド人。


そんなインドだけど、どうしてか、不思議な魅力があるらしい。
周りの人も、今年インドに行く。
自分は、まだその気になれない。