中国四川地震に思う地震の怖さ。

honest152008-05-18

四川地震の怖さは、建物が瓦解し、
生き埋めになった人が多い事。
ボランティアに行ってる、歴史博物館の近世コーナーに、
濃尾地震の模様が展示されている。
濃尾地震も、マグニチュード8.4.
四川の地震と匹敵する、大規模地震
震源地に近い所では、8割から9割の建物が全壊した。
震源地から少し離れた岐阜市では、全半壊は、6割。
しかし、地震が朝食の準備の時間にあたったせいもあって、
火の始末を忘れ、逃げ出したため、倒壊した家屋から出火し、
総戸数の3割が全焼した。


日本は、木造家屋が多いせいか、火事での被害が増えるのは、神戸地震でも
経験済み。
中国は、石材での家屋が多いせいか、火災での被害は少ないようだ。
ただし、耐震構造が充分でないと言う事で、倒壊した家屋が多く、
生き埋めになってる人も多い。
少しでも多くの人が助け出されるのを祈るしかない。


日本の報道をみてると、中国の耐震基準が甘くて、尚且手抜き工事が多い、と。
それも日本に比して、というような驕りの気持ちで報道してる。
日本の耐震対策は、中国よりすすんでいるような気分での報道が多い。
実は、日本の耐震対策も大した事はない。
火災対策にいたっては、江戸時代よりちょっとすすんだ対応しかできてない。


我が家の窓がうまく開かなくなったので、窓枠を直した。
そのとき、建物が歪んでると言われ、耐震調査をした。
市から半額補助があった。
その時の調査結果は、もし大規模地震があったら、倒壊する危険性が高い。
そんな結果でびっくりし、補強をしたいけど、どのくらい費用がかかるかを聞いた。
答えは、建てる位の費用だった。
びっくりしてたら、その後その連中は顔を出してこない。
どうも、建物の補強に自信がないようだ。
こちらも、家を建てるような金もなく、地震がきたら、何とか怪我をしないように
逃げるしかない。
火事も怖いな。
中国を地震後進国のように見てる人も多いけど、
日本も決して先進国ではない。
地震に関しては、小手先の対応しかしていない。
国とか、行政のいう事を鵜呑みにしてはいけない。