鵜飼は人気が出るといいなー。

honest152008-06-15

歴史博物館のボランティアに行ってると、
色々な人と出会い、楽しく話しができる。
歴史展示の説明をしないといけないけど、
実は中々できない。
それでも、話かけたりしてる。


神奈川から来たシニアの夫婦。
2泊で岐阜に来たけど、鵜飼舟が満杯で見れない、と言う。
で、鵜飼は河原に行けば、見れますよ、とアドバイス
鵜飼の終わった後に、鵜匠が鵜に良く働いたと、川魚を与えるシーンも
見れますよ。
意外と、このシーンを見てると、表の鵜飼ショーとは違った印象がもてる。
面白さと哀しさを。
芭蕉も表の鵜飼だけでなく、裏の鵜飼や、鵜飼周りも見て、歌を読んだんだろう。


丁度今、歴史博物館では、「鵜飼ミュージアム」を企画展で開催してる。
鵜飼の歴史で、興味深いのは、最初川魚漁業で成り立ってたのが、
時代時代で、天皇、将軍、貴族へ献上して生きながらてきたこと。
明治になって、かなり苦しみ、観光をベースにして、ここまできた。
世界でも色んな地域で鵜飼的な事は行われてる。
中国では、今大変な被害を受けてる四川でも、鵜飼らしきものが
行われたらしい。


時のえらい人に献上される鮎はおいしくないと、口にも合わない。
おいしかったから献上されてきた。
おいしい鮎は清流でしか獲れない。
長良川が清流であり続けたのも、鵜飼があったからこそ。
そういう歴史も重い。


徳山ダムの溜まった水の処置に困った人達が、その水を長良川に流そうと
計画している。
1300年の鵜飼の歴史の中で、色々な時代を経験してきた鵜飼からすると、
何を考えてるの、という酷い計画。
こんな乱暴な計画を考えてる人は、もっと鮎のこと、清流の意味、
鵜飼の意味を考えてもらいたい。
沢山の人が鵜飼を見て、感じてくれるといいなー、と思う。