ハリウッド映画より”おくり人”は面白かった

honest152009-02-03

このあいだ見た”アンダーカバー”という映画、
観客は、自分ひとりだった。
昨日見た”おくり人”、平日3時なのに、混んでた。
アカデミー賞にノミネートされたからか、
口コミが広がったせいか。


哀しい、怖い映画だけど、時々笑い声が聞こえる。
自分の父母妹、義母と送り出したけど、納棺師にはあってない。
もしいたら、多分見るのに耐えられないだろう。
映画では、本木君が故郷へ帰って得た仕事だから、応援モードで見てるから、
耐えられた。
段々その仕草、歌舞伎とか、日本舞踊の型みたいな動きに美を感じるようになった。
旅館の布団敷く時の、手際の良さにも、型の美しさを感じたけど、、、。
今は雇用が難しい時期だから、そんなに職業の貴賎は感じなかった。


映画は面白かった。
きちんと作られていた。
”美しく次ぎの世界に送り出す”
”思いを込めた石文”
”自分は門番”
といった節々で、決め言葉もきいて、映画が活き活きしてた。
おくり人なのに。


本木君は、善良で爽やかで、気弱な性格も見事に演じてた。
ふと自分がプロデューサーなら、次回の作品は、
冷徹な悪役をやってもらいたいな、と思った。
おくり人に渡す役を。