”柿しぶ”が見直されそうな予感がする。

honest152009-11-04

油とり紙に、柿しぶを使ってた。
紙の加工の作業場の床を、柿しぶで塗っていた。
テレビで相次いで、柿しぶが現れた。
岐阜市の歴史博物館に、岐阜の匂いコーナーがあり、
そこの匂い箱の一つが、柿しぶ。
9割の人が、”臭い!”、”オエツ!”と言う。
それでも稀に、うんいい匂いだ、という人もいる。
これは柿しぶだよ、と教えても怪訝な顔をする人が多い。


柿しぶ:未熟な渋柿の果実を粉砕、圧搾して得られた汁液を発酵させたもの。
    柿タンニンを多量に含み、発酵によって生じた悪臭を有する赤褐色半透明な物
と、堂々と悪臭が紹介されている。


防腐、防虫の効用があるとされている。
びっくりするのは、ミイラにも塗布して保存に役立てている事。
魚網や釣り糸の防腐。
木工品、木材建築の塗装の下地塗り。
うちわや和傘に塗って乾燥させ硬く頑丈にする。
清酒の清澄剤としても使われている。
シックハウス症状を起さない塗装としても使われ始めている。
それと、何と加齢臭対策の石鹸にも。


悪臭であるが故に、腐らない、虫がつかない優れもの。
それにしても加齢臭に本当に役立つのかな?
毒をもって毒を制するのかなー?