”心配なのは、教育と政権交代”と英会話教師

honest152009-12-02

昨日二人の英会話教師と話をした。
二人とも、日本人女性と結婚し、子供もいる。
30代前半の二人とも、日本に興味があるから来た。
その二人が共通して、今の日本に心配してる事が、
「教育問題」と「政権交代」。


思い切って明治維新から話を始めた。
当時日本は、どう歩んでいいかわからず、欧米を研究し真似した。
最悪なコピーは、植民地政策。
欧米に習い、他国に侵略し領土、資源を拡大した。
日露戦争にも勝って、戦争勝利のうまみまで知ってしまった。
その流れで、第2次大戦にまで突入してしまった。
大戦敗戦は、日本に大きな変革=民主主義をもたらしたが、
それもわずか数年で終わった。
共産主義との戦いに巻き込まれ、再び旧来の権力、官僚主義が力を持った。


民が主権を持つと、煽てられた国民はその気になったが、実質的には、
”お上に弱い”という国民資質は変らず、戦後60年利権権力と官僚にいいように
されてきた。
それに気づいたのが、今回の「政権交代」。
最近の民主党のもたもたぶりや、迷走ぶりに、英会話教師は心配してたが、
”今はルーキーズみたいなもの。多少の失敗は許そうと国民は思ってる”と答えておいた。


日本は明治維新以来、コピー国民になってしまった。
言葉がいらない物を作る世界では、コピー以上の製品を作れるようになった。
ただそれぞれが判断をする自立心ある個人を育てる事については、まだまだだと。
で、「ゆとり教育」「総合学習」が新しく教育制度に取り入れられた。
ただ取り入れた段階での教師の訓練が充分でなかったのと、
親もコピー国民のままを求めたので、うまくいってない。
ここでゆとり教育を始めようとした頃の問題意識を持って改善してゆけば、
自立心のある、オリジナル、応用問題に対応できる人間が育っていくと思う。


単一民族であるが故のワンパターン志向も、景気が悪いと加速してる。
エコだというとプリウスが売れ、車が手に入った頃には、余りに増えすぎ、
プリウスが嫌いになるかもしれない。
円高だと騒ぎ、不況だと騒ぎ、訳もわからず”ドバイショック”に右往左往する。
単一民族の良さは、もう充分にわかっているから、やはりこれから大切な教育は、
自立心、応用問題への対応力だと思う。
今の受験一本やりでは決してうまくいかない。
企業も不況の中、口では個性ある若者を求めているが、実際は協調性。
日本の未来は暫く停滞するだろう、と話した。


どうすれば、という議論の中で、若者がチャレンジする分野、産業、製品、NGOを
積極的に支援する状況を作らないといけない、という所で議論は一致した。
外人ですら心配する今の日本。
それにしても、最も大切な議論は、”教育”だ。