【夏旅②】サヴォンリンナを知っていますか?

honest152010-07-22

「死ぬまでに一度は行きたい1000ヶ所」という本に
フィンランドならサヴォリンナが素晴らしい、とあった。
7月一杯、古城でオペラフェスティバルが開かれてる。
演目を調べてたら、7月7日にカルメン
即パリ娘が予約をして、この街にいく事にした。
ヘルシンキから鉄道で4時間。
この鉄道の旅も、また良きかなと、列車に乗る。
改札もなし、自分で時間、ホームと、車両をチェックして乗り込む。
改札業務のない合理化が図られている。


窓から見るフィンランド
ヘルシンキを出るあたりから、白樺林が見えてきた。
森と湖の国というけれど、湖が見えてきたのは、3時間程走った後。
山が見えない。湖の国というのがわかる。
鉄道よりも、帰りの飛行機で見たフィンランドは、素敵だ。
湖があちこちに出現する。
道は、どうしても湖の果てで途絶えてしまう。
生活も不便だろうな。
車窓からは、材木置き場を良く見るようになった。
サヴォンリンナに着いた。
ホテルへ向かうタクシーがない。
あれこれしてる内に良く似た名前のホテルが、橋を渡った処にある。
聞くと、そこが我々の宿。
歩いて行けた。


オペラフェスティバルまで少し時間があったので、
名物サウナに入る。
日本でも殆ど入らないので、苦手。
隣のおじさんは、25分も入ってる,と言う。
自分は3分で出て、プールでひと泳ぎ。


さてバスに乗り、古城に向かう。
沢山の人が集まってきている。
会場は、テントで覆われていた。
ここに2000人が入った。
で蒸し風呂になった。
本日二回目のサウナ状態。


定刻通りカルメンが始まる。
日本でオペラというと構えるが、ここでは大衆演劇
役者も地元からも群集役で大勢出てる。
主役級は、フランス語で喋り、歌ってる。
字幕の英語を見ながら、何とか筋を追う。
音響もテントの中だけど、まあまあ。
屋外で見れたら、もっと素晴らしいだろうな、という空間。
カルメンは、前の恋人に刺され、更に自分でトドメの刃を入れる。
闘牛士との愛を成就する直前の出来事。
前の恋人につれない言葉を投げかけていたカルメンが、トドメを自分でやる

幕が降り、外に出ても薄明るい。
湖の中の古城は、幻想的。
こんな所にも、良い物、良い事があれば人は来る。