台湾を舞台にした「非情城市」を見た

honest152010-11-28

岐阜でアジア映画祭をやっている。
何と32回もやってる。
恥ずかしながら、一度も出かけてなかった。
今日「非情城市」を見ようと、文化センター小劇場へ。
小劇場と言う位だから、小さな劇場だと思ったが、500人も入る。
意外とお客さんが入ってる。150人位。
地道に継続してきた事が実ってきてるみたい。


台湾事情は、疎い。
子ども達が小さい頃観光で出かけたくらい。
故宮博物館の凄さを知ってる位。
中国との関係で、多くの国が国交をもってない。
非情城市」は1989年の作品。
自分は、その頃「世界デザイン博」で大童。
台湾では、戒厳令が布告されたのが、1987年。
まだ国が揺れている時期に、この作品は作られた。


見た結論から言うと。]

今、この映画をロードショーしてもいいくらい。
本省人(台湾)と外省人(大陸本土)との1947年の2.28事件の頃を
描いた作品。


日本が台湾を統治した51年、日本の敗戦後、大陸中国が台湾を統治し、
本省人との間で軋轢が生まれる。
その軋轢から60年経った今も、大国中国は、同じ論理スタンスで、
台湾、チベットに接しているようだ。
中国の圧力は、跳ね返すのに大きなエネルギー、信念がいる。
日本もかって、自己主義ともいえる論理で隣国に侵入していった。
その血を我々は持っている。
自己主義に陥らないためにも、他国の自己主義的な動きにも
注視しないといけない。


この映画は。ヴェネチア映画祭の金獅子賞を取った。