五カ国の女性が麻雀するの図[北京2008」

honest152012-01-25

麻雀好きの自分には、とても興味深深の絵
「北京2008」
北京オリンピックを巡る五カ国の駆け引き、実力、未来を描いた絵。
4年経た今、この絵はまだ生きてるか?

◆1枚の油絵をめぐる論争がネット上を駆けめぐっている。4人の半裸女性がマージャンに興じる横で、寂しげな表情を浮かべる少女。いわくありげな奇妙な構図だが、目をこらしてよく見ると、政治対立する中国と台湾をめぐる痛烈な風刺が込められているという。

この油絵はカナダ在住の中国人画家が描いたとされ表題は「2008年 北京」。つまり、マージャンを打つ女性4人は、北京五輪に向けた政治駆け引きに熱中する日米中露。片隅に置かれた少女は国際政治から孤立する台湾を指すという。

負けると服を脱ぐのがこのマージャンのルールだ。正面の金髪女性は余裕のポーズで上半身こそ着飾るが、下半身は丸裸で退潮気味の米政権を揶揄(やゆ)。身を乗り出してゲームを読む後ろ姿の中国は、半裸で寝そべるロシアの女性と共謀、手に入れた2枚のパイを隠し持つ。

ロシアの半裸は影響力の低下を示し、投げ出した片足を米国にすり寄せ、米中を両てんびんにかける外交の二重性を表現する。日本は手元にいいパイがなく、困り果てた様子の左側の女性だ。ゲームに参加こそしたが、全裸で実力がなく、誰にも相手にされない。

一方、右側の台湾は「利益」をお盆に乗せて各国の関心を引こうとしつつ、左手にナイフをしっかり握る。いざとなれば「独立カード」を切り、混乱の中で国際社会に割って入るという意味か。

北京五輪まであと1年あまり。実際の国際政治の世界でも、駆け引きの激烈化が予想されるが、油絵には実はもう1人の人物が隠れている。左上の肖像画だ。ひげは孫文、頭の形は蒋介石だが、顔立ちはまさに毛沢東。血塗られた中国近現代史の主役3人も、ゲームの行方が気になるらしい。(2007年のレポート)