想像力が問われるこの頃です。

昨日、岐阜で「春待ち二人会」があった。
桂三枝と、立川志の輔

大学落語選手権のあくる日にやる。
人気の二人だから、会場は1600人の聴衆で一杯。
去年は、圧倒的に志の輔の勝ち。
今年は、三枝が盛り返した。
それは、ともかく志の輔の後段の話の落ちのあたりで、
山の温泉宿の女将が、着物着て、ショベルを担いで、竹やぶに入っていった。
”何しに行ったの?”と客が聞くが、答えがわからないまま終わった。
答えなんか用がなくて、考えたい人は勝手に考えろ!
という事かなー?


井上ひさしの最後の本という触れ込みで、「一分の一」という本を読んだ。
日本が四分割されて、ロシア、アメリカ、中国、イギリスに統治されてるのを、
日本統一に向かって、地図学者達が奮闘するという話。
大局的な話より枝葉のとこのほうが、面白い本。
はらはらさせながら、何とか統一に向かって動き始めた所で、
”了”の字.
あれー?
どうしよう?
どうやって終わればいいの?
本当にかれの未完成の遺作なのか、
井上流、読者参加作品なのか?
わからないけど、自分で勝手に想像してまとめなければいけない。
といっても、彼流でいくと、まだまだ枝葉で楽しまないといけない。
何とも、自分の想像力をためされている。


スピルバーグも、”ジョーズ”で、観客の想像力を駆使させて、
怖さを倍増させた、と言う。
どうやら、それなりの一流どこは、このパターンを
使い始めたようだ。
想像してる分には、安上がりだし、、、。