9時間 富士山と共に
高校の同窓生が、富士の頂が白くなる頃、東京、岐阜から集まる。
今年で10年目の節目、中締めにしようと、まずは下部温泉に集合。
そんな温泉聞いたこともない。
岐阜から車で向かう。
第二東名の初乗り、浜松SAで、奈良、名古屋チームと合流。
清水インターを降りて、身延山へ向かう。
日蓮の総本山がある。
男坂、女坂を登るらしいが、信徒でないので、ケーブルカーもどきで登る。
印象に残ったのは、男坂のあまりに急こう配の階段。
昔から、この坂を登り、下るのは、想像がつかない。
南無妙法蓮華経と唱えて、下部温泉に到着。
宿に隣接して駅がある。
山間の鄙びた温泉宿をイメージしてたけど、大きな宿、お客さんも多い。
信玄も湯治した、あの裕次郎も湯治したという効能あらたな温泉。
早速温泉に浸かるが、芋の子になったような混みよう。
宴会は、27人の参加。
例年参加してるメンバーで来てないのが数人。
体調が悪いらしい。
一人1分の近況報告で、ほぼ宴会はお開きに。
それでも、それぞれの一年が聞けた。
4人部屋で、寝遅れた、自分もイビキをかくが、先手を取られて寝れず。
5時に起きて、温泉へ。
もう20人くらいが来てた。
皆どんなライフスタイルなんだ。
ゴルフ場へ向かう。
リバー富士へ到着時間8時。
雲が頂にちょろっとあるだけの、見事な快晴。
記念写真もきまる。
バンカーの練習処からも、富士が見守ってくれる。
プレイに入る。
珍しく、いいショットが続く。
ほとんどのホールで、富士を見る事ができる。
くっきりとした富士。
順調にハーフが終わり、昼飯。
気持ちがいいので、ビールを飲む。
ショットの好調さを富士のお蔭にして、インのプレイに入る。
いきなりOB。
打ち直しもミスショット続き。
10も叩いた。
その後も、午前の調子の良さは、消えてしまい、どんどん崩れていった。
合わせるように、雲が増えてきた。
頂に帽子を被ったような雲が出てきた。
ショットを悪くする雲だ!
立ち直らないまま、ワンラウンドが終わった。
ベストグロスを狙ったが、遠く遠く届かず。
風呂から上がって、パーティー会場へ。
富士の頂に雲はなくなっていた。
赤富士でもと期待したけど、心持赤みがあるくらい。
朝見た白く覆われていた稜線が黒味を帯びている。
雪が溶けたんだ。
ぼーっと見てる同じ富士だけど、9時間共にいると、少しづつ富士の表情が見えてきた。
どうもビールが嫌いらしい。