メキシコは詩が好きみたい
メキシコは、国土の大部分が1000m以上の山岳、
高原地帯。
その上4分の3が荒地だそうだ。
厳しい環境の中だからこそ、心に響く詩が書けるのだろう。
メキシコ館は、空間デザインも素晴らしいが、
詩が大きな空間を占めている。
海は波によって測られる
空は翼によって
わたしたちは涙によって ハイメ・サビーネス
おお おまえは花々を織り上げる
おまえは 歌でさまざまな色調を描き出す
この地上に 生きるべき 森羅万象を ネツアワルコヨトル
わしらは皆はかない存在だ
皆いつかは逝ってしまう
だから尊重し合わねばならない
だからこそ人生の酸いも甘いも味わい
大切にとっておかねばならない ナクトル族の詩
光は瞬きもせず
時は一刻一刻零れ落ちる
大気のなかでヒタと止まった 一羽の小鳥が オクタビオ・パス