ヨルダンは沈まない

honest152005-08-23

ヨルダンの隣接国、イラクイスラエルパレスチナ
万博に参加していない。
紛争地域の中から出展したヨルダンは、今や存在感のある
人気館となっている。


ヨルダン館のコンセプトが、「沈黙の浮遊」。意味が深い。
縦横10m、高さ9mのブラックボックス死海の水、周辺の砂で、現地の環境を再現。
普通の海の濃度が4〜6%なのに、死海の濃度は25%。
この死海のプールが館の中にあり、浮遊を体験できる。
普通の海水に含まれない12種類のミネラルを含む23種類のミネラルも
肌をすべすべにしてくれるらしい。


流れ出る川がなく、湧水のでる1箇所を除いて魚群も生息していない。
白亜紀以前はまだ海だったらしいが、海底隆起したらしい。
それでも、1920年から2000年の間に11mも水面が低下したという。
消滅の危機を訴えている。


死海の泥を原料とした化粧品も人気があるが、何と言っても大人気はサンドアート。
12色以上の砂をガラスの小瓶に入れ、立体的に絵を描いていく。
小皿に入った色つき砂を、小瓶に入れ、又違う色の砂をいれ、
とんとんとすると、あら不思議”月の砂漠”の絵が出てくる。
マジシャンみたい。
周りは、興味深深のおばさま族に取り囲まれている。
うるさい、目利きの人達の支持を受け、ヨルダンは不滅だ、きっと。