ポスト小泉は？

選挙は小泉流に翻弄され終わりそうである。
どう見ても、郵政だけではおかしい、と思う人が多いんだけど、
攻める野党が、「あきらめない日本」という受身では、弱い。
落下傘候補も、姿形は違うが、一種の小泉のクローン。
郵政と改革の２大フレーズを叫んで、
小泉クローンワールドに引き込んだ。

企業から見れば、世の中とうの昔から、
多様化時代に対応した商品つくり、販促活動をしている。
マスプロ時代、大衆時代は終わり
多様化、少衆化,個性化時代にどう対応するかを考えている。
その流れに反して、小泉流は、大衆・マスプロ的手法で攻めてきた。

コマーシャルを作るとき、あれもこれも言えないから、言いたいことを絞る。
今回は、こういったコマーシャルに慣れた大衆には受け入れやすかったのだろう。
音楽の世界、映画の世界でもビッグヒットは出ない状況ではあるが、
３，４年に１度位ビッグヒットがでる。
小さなグループでのこじんまりした仲間ヒットに物足りなくなった時に
ビッグヒットがでる。　今回はそのニーズを掴んだのが小泉。

明日結果はでるが、郵政法案は通るだろう。
組閣が終わったら、その時点から小泉離れは始まる。
憲法、少子化、靖国、税金、社会保障等の問題は、ワンパターン議論ではなく、
多様な議論を尽くしてもらいたい。
そして本当のポスト小泉を見極めたい。