”もったいない”最終日

honest152005-09-26

万博は盛り上がって、最終日を迎えた。
最終日の楽しみは、閉会式、フェアウエルイベント、
パビリオン、ゲートでの最後のお別れ。
館を閉めてからのスタッフの打ち上げ。


閉会式。121カ国も参加した万博をどう〆るか、
愛地球広場の大画面前には、早くから観客が会場を埋め尽くしていた。
関係者の挨拶が終わり、何が出てくるんだろうと、待っていた。
肩透かしを食った。 国際的なイベントをどう〆ようかとの意識が無かった。
これだけの参加国、これだけの盛り上がりを、演出家は感じることが出来なかった。
まだまだだ、日本は、と思われてもしょうがない。


閉会式は、ドメスチック、NHK的で盛り上がらなかったので、
7時からのファイナルイベントに期待した。会場は既に満員。
ファミリー、シニア、若者と万博の縮図の観客構成。
幅広い客層、国際色、観客との一体化、最後はウルルンがあるかもの、と期待した。
又肩透かし。若者の一部には受けるけど、インボルブ出来ない。
お客さんが乗るに乗れない。最後に皆で”Everyone"と口づさんで何とか格好つけた。


イベンターにとって最高の晴れ舞台なのに、本当に”もったいなかった”。
アルゼンチンのタンゴの妖艶さ。スペインのフラメンコの濃艶さ。
ヨーヨーマの草原を越えるような音楽。国を越えた太鼓の競演。
アフリカのリズム感。シンガポールの華麗さ。
ユーミンのアジアバージョンへの拡がり。
そんなイベントに触れて、本物の素晴らしさを感じてきたのに、最後は残念。


それでもお客さんは、寛容。
最後の場面に立ち会えた事に満足し、ゲートで握手し、笑顔で立ち去って行った。
最終日ともあって、早めに館を閉め、打ち上げや、スタッフへのスペシャルショーを
見せるとこもあった。現場で汗をかいた人が味わえる至福のひと時であった。