ドレスデンの聖母教会が復活した。

honest152005-11-02

2000年ハノーバー万博へ行った。
会場の一角に、ドレスデン聖母教会再建に寄付を、
というコーナーがあった。


万博視察のあと、ベルリンの壁の残骸を見て、ドレスデンへ。
近くにマイセンがあるから、そこに向かったのだけれど。
車窓から見える風景は、貧しげな農家が多く目についたが
ドレスデンに着いたら、イメージが一変した。
歴史の重みを感じる美しい街だった。


ここに、1945年連合軍は、大空爆をかけた。
5万5千人の人々が亡くなった。
街も大打撃を受け、聖母教会も瓦礫と化した。


泊まったホテルの前に聖母教会があり、工事現場のような雰囲気。
現場の看板を見てたら、空爆を受けた聖母教会の再建をしてる絵が描いてあった。
寄付を集めているというので、瓦礫の一部の石が入った時計を買った。
夜10時頃になっても、石を切ったり、ごとごと働いていた。
突貫工事でもしてるのかな、と思ったけど、はたと気がついた。
”再建工事現場を見せる”観光をしてるのだと。


再建は、旧共産党の思惑や、宗教感、お金の問題でずーと動かなかったけど、
ベルリンの壁が壊れて動き出した。それでも新しく作るのではなく、
瓦礫を整理する事から始めたそうである。凄いね、やることが。
11年かけて、この10月30日に復活のお披露目が行われた。
これからは、二度と戦争をしない”平和のシンボル”になって欲しい。