魁皇の顔が凄かった。

honest152006-03-26

大相撲千秋楽。
魁皇にとって千愁落のような気分だったろう。
呼び出しを受けて、土俵に上がった時、
目が潤んで見えた。
仕切りを重ねるにしたがって、これが最後だぞ、
というサイレントメッセージが伝わってきた。


相手の白鵬は、殆ど勝つ気がなかった。
魁皇に負けて、土俵を去るとき、ほっとして、サイレントスマイルが見られた。


そんなドラマを無視して、栃東は、ベストを尽くし、勝った。
相撲協会の描いた通りの魁皇白鵬栃東朝青龍の4方丸く収まった結果となった。
相撲協会は、心の中で”万歳”をしてるな、きっと。


一番困ってるのは、魁皇だろう。
折角引退覚悟で、悔いのない相撲をとろうと決めて、思い通りの結果が出たのに、
きっと続けるべきか、引退すべきか、今晩悩むだろう。
今晩は、きっと寝られない。


彼の美学として、引退する方に賭ける。