アイルランド紀行④〜念願のバリーバニオンへ〜

honest152006-08-09

キラーニー国立公園の散策もそさくさと、
今回の旅行一番の目的地バリーバニオンへ。
当初3人でのアイルランドツアーだったので、
運良くバリーバニオンのオールドコースにキャンセルが出た、
と聞いた時、すぐデポジットを入れた。
その後、福岡の先輩Kさんが、急遽参加する事になり、
全部のコースに追加を入れたけど、このコースだけは、
一人でも回りたい人がいるらしく、Kさんのスタートは、
我々より4時間も早い6時50分で、見も知らぬストレンジャーの中でのプレイとなりそうだった。


何とか4人でプレイ出来ないか、やはりコースを見たいなあと、前日の夕方にはコースに着いた。
駐車場は、車が一杯。練習場もあり、Watervilleとは趣が違った。
レセプションに行き、明日のと言うと、あっちに行けと言われた。
あっちに行くと、それはスターターが決めること。
明日の6時半には、スターターがくるから、そこで交渉してください。と言われた。
自分の英語力に自信がないから、実際には、そんな風に言われたらしい、というのが実感。


それでも、可能性が少しでもあるなら、と皆に無理言って、B&Bの朝飯も6時にしてもらった。
翌朝5時半に皆を起こし、コースに着いたのが、6時10分。
クラブハウスがまだ開いてない。
それでも、6時半になったので、スターターの所へ行った。
誰がスターターかもわからんけど、その内現れた。
で、何とか4人で回りたい、と懇願した。
最後には、両手まで合わしたら、にこっと笑って、肩を叩いて、OKと言ってくれた。
信心深い国では、信心深く対応しないといけないんだ。


6時45分頃、曇り空の中、キャディーカートを引いてスタート。
何と1番ホールは、右手に墓場が見える。
スターターが我々4人の実力を見ようと、見てる。
4人の内2人はフェアウエイ。2人は右ラフ、でも深くないところ。
スターターに再度感謝の意を表して、歩き出した。


1番ホールを歩いたりしてても、墓が見えたり、町並みが見えたり、
どうしてここがそんなに人気があるんだろう?と考えてた。
何とかボギープレイのまま4番のロングホールへ。
ここからの景観が素晴らしい。
右手に海が現れた。ビーチになっている。
当然右には打ってはいけない。ここで、今回のツアー初めてのパーをとる。
5,6番と海沿いを進み、7番からは、一転し、荒野の中に。
リンクス特有の、うねったフェアウエイ、深いブッシュ、視界をさえぎる小山、
小さな蛸壺バンカー、アンジュレーションの利いたグリーン。
下は固い。途中で雨。でも10分であがる。
まあ、良く好き好んで、こんな処にゴルフに来るなー、という感じ。
やってるほうは、コースに翻弄されてるほうが、面白いという、ちょっとM系に。


眺めがいいとスコアもよくなるのか、パーが又でて、一つダボ叩いて、
それでも前半44。大満足。
そこで満足したのが敗因。後半は、ブッシュ、ブッシュ、とロスト連発。
8、6、8、9、最後には、11も叩いて何と、63。
ちょっと気を抜いたり、緩むと抜け出せない。
そんなに遅いと思わなかったけど、6時間ラウンド。
スコアはおかしくなったけど、浮き浮きしてあがってきて、スターターに会って、楽しかった、と。
ラウンジで、勿論ギネスで乾杯。
O氏97、K氏97、H氏101と皆健闘した。


このバリーバニオンには、二つのコースがあり、特に人気が高いのがオールドコース。
スコットランドセントアンドリュースのオールドコースの様に、
アイルランドでは、NO。1のコース。
何でも、典型的なリンクスなんだからだそうだ。
この国の最大のシャノン川の河口に位置し、北のループ岬、南のケリー岬に守られ、
河口に向かって、強い西風が直接吹き込み、大西洋からも激しい怒涛が押し寄せ、
極上のリンクスを作ってきた、との事。
あるがままの自然を、更に自然と年月がこのコースの魅力を深めてる。
楽しかった。