アイルランド紀行⑥〜とんでもないコース=Old Head〜

honest152006-08-11

軽井沢のようなブラーニーのB&Bを10時頃出た。
今日のプレイするオールド・ヘッドのスタートは2時。
時間がゆったりあるので、港町キンセールで休憩。
それでも気がせいてるので、30分ほどで、オールドヘッドへ。


関所で、今日2時のプレイと言って、コースへのアプローチへ。
回りは、いばらバラでガードしてある。
風は、昨日と同様に強い。
上空をヘリコプターが飛んでいく。
コースに向かって。何台もヘリが来る。
クラブハウスには、アメリカとアイルランドの国旗がヘンポンとひるがえっていた。
このゴルフ場は、アイルランドで一番高い。
バリーバニオンの倍はする。
アメリカ資本が、アイルランドアメリカ的リンクスを作ろうと、作ったコース。
かのタイガー・ウッズ全英オープンの前に練習に訪れる。
風が強い。半島の突端を全部ゴルフ場にしてるから、風がないという事はない。
風が強いから、当然グラウンドが硬い。
コースを外れると、断崖絶壁。


唖然とするようなゴルフ場。
そのくせ、リンクスなのに、リンクスと言う感じがしない。
アメリカ的、何でも人工的に作ったリンクス風ゴルフ場。
羊が逃げないように、あちこち石積みの柵がある。
ここのクラブハウスも、そう言った石積みのイメージで作ってある。
コースの中にも、ゴルファーを羊に見立てた石積みの柵で囲ったホールがある。


基本的には、やり過ぎの感があるが、コースにでると、そこは、アイルランド
今までのコースの中で、圧倒的に風が強い。
ありがたい事に電動カートがあり、高いが借りる。
絶対スピードをだしてはいけない、と言われた。
”出さない”と約束した。
出すと、断崖から落ちる。怖い。


2時スタートの予定だったが、昼に着いて、軽い無料のスナックを食べ、
グッズを見たりしても時間が余ったので、練習場へ。
凄い風。体が揺れる。まあ基本に忠実にスイングしようとスイングしたら、
結構いい当たりが続く。いい感じ、と思ってたら、もうスタートできると呼びに来る。
結局3時スタートが、1時15分スタートになった。


練習場のスイングのまま、スタート。またまたナイスショット。
フロント9は、何と45.仲間の中のベスト。
後半の9ホールに。
バリーバニオンの後半63叩いたから、その二の舞はしまいと、気をいれたら、
ブッシュ、ブッシュで9、次のショートで6、次のロングで10とこの間より悪い。
ぶれだすと手に負えない。ブッシュ。嫌いだな大統領も、ゴルフ場のブッシュは。


眺めは抜群。断崖にぶつかる白い大波。すいこまれそう。
電動カートも、そろり、そろり。
強い風にも慣れ、スコアもボギーが出始め、落ち着いてきた。
前の組がいないので、ホールを間違え、戻ったら、後ろの組がティーアップしてた。
どうぞ、お先にと言って彼らのプレイを見てた。
えらい難儀してる。
16番ショートホール、179ヤード打ち下ろし。
右が断崖、左がブッシュ。グリーン手前もブッシュ。
彼らが打ち終わって、近づいてきた。
海に向かって打たないと乗らないと。
かぜが海からまともに吹いている。
珍しくオーナーだったので、助言どおり海に向かって打つ。5番アイアン。
いい感じで打てた、でも球は、グリーンを外れて左のブッシュ。
次に打ったO氏7番アイアンで海に向かって打った。ナイスオン。凄い。
3番手のK氏、4番アイアンでオン。皆アイルランドリンクツアーの集大成のショット。
風を計算し、風に負けない、風と友達になったナイスショット。
今回のツアーの中でも秀逸のショットを二人から見た。


人のショットに感激して、後半は結局56.トータルで惜しくも100を切れない。101.
O氏だけ、100を切った。96.
凄く印象に残るゴルフ場だし、面白いから、きっと人にも吹聴するだろうけど、
リンクス、あるがままのコースを回りたい、征服したいという自分には、
釈然としないコース。
アメリカ人達がメンバーの7割を占め、5,6時間でアメリカ本土から飛んでくる。
空港から、ヘリで。多分アイルランドが祖先の連中がくるのだろう。
この難コースを征服したいというヤンキー魂のチャレンジ精神には、敬意を表しよう。