”飢え”が”熱”を広げてゆく。

honest152006-10-13

日本ハムの優勝決まる3イニングと、
その後NHKの「プロフェショナル」を見てた。
編集者:石原正康が作家と向き合う世界。
割と寡黙な石原は、時々自分の言葉を吐いた。


作家へも、編集者としての自分の”飢え”を伝える。何とかして。
本作りとは、広告とかだけでなく、色々な場面場面で”熱を広げてゆく”こと、と。


札幌に移った日本ハム。誰も彼らの優勝は考えてなかった。
西武か、ソフトバンクかな、と。
その彼らがパシフィックを制覇した。
人気が出なかった東京ドームから、札幌に移って、何とかしようと、
色々な手を打った。
手を打たざるを得なかった。彼らは一種の”飢え”状態だった。


新庄が来た。彼自身自分の力量を知ってるから、今シーズン限りの引退宣言をした。
一種の追い込み、逃げれない世界を作った。
その中で、よそ者からはスタンドプレイと言われながら、
ファンのために色んなパフォーマンスをして、観客を盛り上げてきた。
観客が盛り上がり、選手にまでその”熱さ”が伝わっていった。
相手チームにまで、微妙な心理(戦いにくさ)を与え、
最後は、観客・選手一体となって戦った。


きのうの試合。キーは9回表の守備にあった。
難しい飛球を森本が攻守で3つアウトを捕った。
9回裏、その先頭打者が森本。
ピッチャー斉藤は、彼の攻守に影響を受けて、ストレートの四球。
バントで二塁に進んだ森本、ツーアウトになって稲葉のセカンドへの内野安打で
ホームに突っ込んだ。
ツーアウトだから出来たプレイ。
この9回は、森本のために存在してた。
新庄がいなくなっても、森本がムードメーカーを引き受けます、と。


編集者の石原が言う、「ベストセラーはこう生まれる」の中で、
あらゆる場面を通して”熱を広げてゆく”事が大切、が実践された試合だった。