”ベルゲン”を知ってますか？

喫茶店で漫画雑誌を見てたら、
ベルゲンが出てきた。
漫画雑誌も侮れない。
ノルウェイ漁業の中心地としての紹介。

懐かしくなった、このベルゲン。
３０数年前、研修生としてイギリスにいた時、スコットランドに近いニューキャッスルから
船でベルゲンに向かった。
６月だったので、もう白夜。
夜が来ない船旅の後、朝にベルゲンに着いた。
山に囲まれた美しい港町。
古い建物と、あちこちに花が溢れてたのを思い出す。

ホテルにチェックインしてたら、一人の７０歳位の日本人のおじいさんが来た。
チェックインのお手伝いをしながら話を聞いた。
材木関係の仕事をしてて、どうしてもこの町に来たくて、一人で来た、とのこと。
あくる日は、フィヨルドを見に行くそうな。
ベルゲンはヴァイキングの拠点だった。
船乗りの憧れの町みたい。

我々は、あくる日鉄道で、オスロに向かった。
人生の中で、最高の鉄道体験だった。
夏のベルゲンを出発し、段々山に登り、季節は春だか秋に変わり、その内何と雪が降り始めた。
何処だか知らない駅の真下に滝がごうごうと流れてた。
名前も知らない。
この駅にはもう一度来たい。
そして降りてみたい、と思ってる。
あのおじいさんの年までには、ベルゲンからの旅に行きたい。