「戦争プロパガンダ10の法則」があるそうな。

honest152007-02-04

イラクでは、今日も今迄で最大の自爆テロがあったという。
アメリカが始めたイラク攻撃。
当初は、アメリカ国民の圧倒的な支持を受けた。
今は、疑念を感じてる人が増えている。


日本は、小泉劇場アジテーションの中で、アメリカの世論に追随してしまった。
安部政権は、その反動の中で、うごめいている。


為政者は、自分の行動の正当化のために、諸々の手をつかってくる。
我々一人一人が、常識と倫理観をもっていれば、見抜ける彼らの手を、
見誤り、マスコミに乗せられ、間違った世論を作る一翼をになってしまう時がある。


反省を込めて、アンヌ・モレリの「戦争プロパガンダの法則」を考えてみよう。
ベースになってるのは、アーサー・ポンゾビーが1928年に著した「戦争の嘘」。
この中で”国民に義憤、恐怖、憎悪を吹き込み、愛国心を煽り、多くの志願兵
を集めるために、「嘘」を作り上げ、広めた。”
として、10のパターンがあるのを発見した。
モレリは、このレトリックを紹介しつつ、二つの世界大戦、湾岸戦争コソボ爆撃、
アフガン爆撃までに、戦争当事者の政府がふりまいた「嘘」の数数をあげている。


今のイラク爆撃に至るブッシュのプロパガンダにも、この法則はあてはまる。
追随した小泉レトリックも、今となってみると見事にあてはまる。


戦争を始める為政者は、必ず「我々は戦争をしたくない」(第一の法則)と主張する。
争いを憎み平和のために努力したのに、「敵が一方的に戦争を望んでる」(第二)
「敵の指導者は悪魔のような人間だ」(第三)
「我々は領土や覇権のためでなく、偉大な使命のため戦う」(第四)
一般市民の犠牲が出て、厭戦気分の広がりを阻止するため、
「我々も誤って、犠牲を出す事がある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる」
(第五)
「敵は卑劣な兵器や戦略を用いてる」(第六)
「我々の被害は小さく、敵に与えた被害は甚大」(第七)
「芸術家や知識人も正義の戦いを支持してる」(第八)
「我々の大儀は神聖なもの」(第九)
国民たる者、この戦争に協力するのは当然で、
「この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である」(第十)


この法則を眺めてると、「うーん」とうなってしまう。
為政者が、或いはマスコミがこんな事を言い出したら、冷静に倫理観を持って
「嘘」を見抜ける力をつけたい。