【涼欧④】ベルリンは文化の種が蒔かれている

honest152007-09-01


パリは、何と言っても芸術の都。
個人を尊重する自由な空気が流れている。
ベルリンへ来ると、信号が赤だと渡らない。
美術館に入ると、バッグはクロークへ。
ジャケットは、手に持たないで、着用する。
ちょっとルールがうるさいな、と思うけど、
基本的なルールを守る事が、逆に異文化、異人種との交流を助けてる。


宗教画から始まる厖大な絵画コレクション。
世間受けのする印象派コレクションだけでなく、
街のあちこちで、ミュージアムに出会う。
未来軸を考えると、旧駅舎跡に作ったハンブルグ現代ミュージアムが面白い。
駅舎跡という高い天井を生かした大きなモダンアートが、ゆったり展示されてる。
ついてゆけない作品が多いモダンアートも、空間があると気持ちがゆったり見れる。


バウハウスミュージアムは、日本語の解説もあり、日本からも専門家も多く
訪れてる事が伺える。
バウハウスという学校からスタートしたが、教授によって教え方が全然違ったようだ。
それでも、全体としてバウハウスというコンセプトというかムーブメントが
現在に至るまで脈々と続いている。
芸術と技術の一体化が、基本として流れてる。
工業デザインよりも、街づくり、建築分野に見るべきものが多い気がする。
ベルリンでは、1989年に国際建築展が開かれた。
これを日本でもやりたいと言う話があったが、流れた。
街の一街区を、建築コンペするのだから、街づくりがバラバラな日本には、
必要なコンペだと思う。
いつか開催される事を望みたい。


ポツダム広場の近くの「ホロコースト慰霊追悼碑」を見に行く途中で、
熊が一杯いるのを発見した。
全部で100体の熊が両手をあげてる。
同じポーズで、世界各国のアーティストが描き、デザインしてる。
国振りが出てる。
アフリカや、メキシコのアーティストが鮮やかな色合いの熊を描いてた。
日本のアーティストは、書道風に日本語をさらっと書いてたが、良くなかった。
ここで、自分も両手をあげて、ポーズしてみた。
万歳と言うより、何か重いものを持った気がしてきた。