ピッケル男の青春時代をパリ娘がリサーチ

honest152008-02-12


ピッケル男の青春時代、パリを歩いていてふと見つけた山の店。
そこで木製のピッケルを手に入れた。
その店がまだあるか見てきて欲しい、と頼まれたパリ娘。
出かけていった、でその報告。


【パリ娘】
AU VIEUX CAMPEUR』というお店。
もしかしたらなくなってるかも、と心配してたんだけど
エコール通りに着いてびっくり。
あちこちに『AU VIEUX CAMPEUR』が溢れかえっていました。
確かに、この辺にアウトドアーのお店があったなぁとは思っていたけれど、
全部が全部『AU VIEUX CAMPEUR』だったとは。
スキー専門店、水泳、服、サングラス、本屋と様々な部門ごとに
半径100m以内に合計24店舗の『AU VIEUX CAMPEUR』。(添付pdfの地図参照)
とりあえず、適当なところに入ってピッケルが買える店を聞いたら
エコール通りの48番地のお店とのこと。
ここが、一番古いお店のようで、スエさんが訪れた場所もここのはず。
スエさんのピッケルの写真を見せると、
『取っ手(?)が木の物はもう随分前から製造してないんだよ。
これがどうしても欲しければ、コレクターのところに行ったほうが良いね』
とのことでした。
お店の概観写真も添付しておきます。
随分モダンになってちょっとがっかりしちゃうかもね。


ピッケル男】
巴里娘さま

連休(関係ないけど)明けの雨の火曜日・・・最近は朝のメールチェックが
何となく憂鬱(ジャンクメールが毎朝100以上あり削除が大変!)なので
すが、今日は思いがけず嬉しいお便りに狂喜しております。
気分は若かりし1973年夏へと一気にタイムスリップ!そうです、この通り、
この看板でした。まずこの看板が目に入り「あれ?登山用品店かな?」と。

当時は1店舗しかなかったと思いますが、ずいぶん大きくなったものと、
嬉しいような不思議な思いがいたします。慌ててインターネットで検索したら、
何とHPも発見できました!日本のアルペンのような総合スポーツ用品店
成長したようですね。

> Sさんのピッケルの写真を見せると、
> 『取っ手(?)が木の物はもう随分前から製造してないんだよ。
> これがどうしても欲しければ、コレクターのところに行ったほうが良いね』

そうなんです。氷壁登攀技術が先鋭化した70年代後半にはピッケル
シャフトも金属に変わってしまいました。ゴルフのシャフトがヒッコリー(木)
→金属→カーボンと進化したように。
ただし道具(モノ)としての魅力は薄らいでいるようで、金属シャフトのピッケル
には食指が動きません。山の場合はゴルフのようにスコアがありませんし、
古い道具を持っていると尊敬される(笑)部分もあります。

ということで、ピッケル関係駄文2篇を同封いたします。「兵士のピッケル」は
退職した2004年にスイス・グリンデルワルトに持参し、製作者の孫の当主に
寄贈してしまいましたが、この顛末もいつかまた文章化しようかな、と。

とりとめもなく。巴里娘さんにはパリ生活を元気に満喫されますよう。今度、
帰国されたら是非お礼にお茶でも。