【シシリー②】喋りだすと止まらないシシリー人

honest152008-08-29

カターニアからのタクシーの運ちゃんは、英語を喋った。
タオルミナから駅までのタクシーの運ちゃんはイタリア語。
ずーと喋り続ける。
ここで人が死んだ、とかエトナ山はタバコを吸ってる
みたいだろう、とか。
不思議とイタリア語はわからないのに、通じる。
こちらは日本語、相手はイタリア語。


パレルモに向かう列車は、6人席のコンパートメント。
ここでもおじさんがイタリア語喋り続ける。
わからんから、何処で降りるのか、とかいった会話をしてた。
シシリーとイタリア本土は、フェリーで列車を運んでる。
そのせいか、列車は遅れるのは当たり前。
構内の時刻表にも、”遅れ時間”という項目があるくらい。
パレルモ行きも、結局2時間遅れた。


二人連れの女性が乗り込んできた。一人はプラダのバッグを持った艶やか系。
最初のおじさんが降りたら、ヒゲ面のいい男が乗ってきて、艶やかレディと話し始める。
段々混んできて、可愛い系の女性がコンパートメントの外の通路に来た。
ヒゲ男は、何故かおばあさんに席を譲って、前に座ってる女性を巻き込んで話が弾む。
暫くすると、通路に立っていたヒゲ男は、可愛い系と話し始める。
パレルモに着く頃には、すっかり可愛い系のハートを掴んだようだ。
コンパートメントという構造は、イタリア人の口説き好きには、ぴったりだ。


パレルモに着く。
シシリーの首都だし、60万位の人口がある大きな町。
それが、何故か魅力を感じない。
ギリシャカルタゴ、アラブ、ノルマンの征服を受けた歴史を町のあちこちに残す
シシリーの首都。
タオルミナが余りにも、きちんと美しい町だったので、薄暗く感じた。
光都市というより、生活感を感じる町なんだ。
町を歩いてみると、建物に彫刻があったり、彫刻広場があったり。
マッシモ劇場があったり、由緒ある礼拝堂があるんだけど、
洗濯物を干してあったり、ピザを焼く棒付きのお皿を売ってたりする店のほうが
楽しい。
市場にも、シシリー名物蜂蜜があった。
勿論パスタも。
35年前来た時は、町のあちこちで、男共が抱き合っては友好を深めてたけど、
今回はそんな姿は見なかった。
男の力が弱まったのかもしれない。


シシリーでの行動する方に忠告。
列車はやめたほうがいい。
バスの方が安定してる。