【パリ】パリジャンになったつもりで

honest152008-08-31

マルタ、シシリーは暑かった。
パリに戻ると、涼しい。
避暑地にいるよう。
20度位。
半袖では寒い。


パリに前後4日いたけど、晩飯は一度も外で食べなかった。
パリ娘が、我々が帰った後、ベトナムに出張。
外食が続くからと、彼女の部屋での夕食を希望した。
女性軍は、スーパー等での食材の買い物が楽しいらしい。
トマトも、プチも黄色も色色ある。
最後の夜は、フィレ肉のステーキを所望した。
パン売り場が凄いね。
俗に言うフランスパンは、値段が決められてるらしく、安い。
このシンプルなパンが一番うまい。


パリ娘は、一年前イケアに行って、部屋の整備をした。
今回、まだ手をつけてなかった洗面台の化粧ビン等を置く台を捜した。
パリ娘は、中々妥協しない。
4軒目で、つや消しの置き台を見つけて、取り付ける。
タイルに電動ドリルで6個穴を開ける。
中々の難仕事。
台所に棚もつけたいという。
15cm巾90cm長さの板を見つけた。
巾15cmでは大きすぎると、12cm巾に切ってもらっていた。
パリ娘は、いつの間にか行動力が増していた。
部屋は大分すっきりしてきた。


生活感のある行動が殆どだったけど、一つだけ新しい美術館に行った。
ケ・ブランリ美術館。
エッフェル塔の近くにある。
モダンな建物、壁に植物を取り付け外温を下げる工夫をしたり、
アプローチの庭にはすすきがあったりして、日本的な風情もある。
この美術館はヨーロッパ大陸以外の4大陸の美術・工芸品を展示している。
ヨーロッパ人は、自分達が世界で一番の芸術を創ってると思い込んでいる。
そうではないという事を見せたいというコンセプトの美術館。
オセアニアの作品を見てると、説明文はいらないくらい。
文字をもっていない時代ですら、彼らは圧倒的な表現力を持っていた。
文字とか、絵画とか平面的な表現を超えた力は、素直に迫力を感じた。
それぞれの国、民族、地域での表現力は、ヨーロッパ人の心と目と頭に
どう響いたのだろう。
自分の近くにリトルワールドがあるけど、ここでは民俗工芸位の扱い。
パリは、さすがに芸術として、彼らを捉えている。


マルタ、シシリーでも感じたけど、歴史をただ整備するだけではいけないね。
クリエーティブ、芸術、アート、アイディア、デザインといった人間の感性を
持続的に磨いていく事によって、町は現代にいきいきしてゆける、ね。