【パリ】パリジャンになったつもりで
マルタ、シシリーは暑かった。
パリに戻ると、涼しい。
避暑地にいるよう。
20度位。
半袖では寒い。
パリに前後4日いたけど、晩飯は一度も外で食べなかった。
パリ娘が、我々が帰った後、ベトナムに出張。
外食が続くからと、彼女の部屋での夕食を希望した。
女性軍は、スーパー等での食材の買い物が楽しいらしい。
トマトも、プチも黄色も色色ある。
最後の夜は、フィレ肉のステーキを所望した。
パン売り場が凄いね。
俗に言うフランスパンは、値段が決められてるらしく、安い。
このシンプルなパンが一番うまい。
パリ娘は、一年前イケアに行って、部屋の整備をした。
今回、まだ手をつけてなかった洗面台の化粧ビン等を置く台を捜した。
パリ娘は、中々妥協しない。
4軒目で、つや消しの置き台を見つけて、取り付ける。
タイルに電動ドリルで6個穴を開ける。
中々の難仕事。
台所に棚もつけたいという。
15cm巾90cm長さの板を見つけた。
巾15cmでは大きすぎると、12cm巾に切ってもらっていた。
パリ娘は、いつの間にか行動力が増していた。
部屋は大分すっきりしてきた。
生活感のある行動が殆どだったけど、一つだけ新しい美術館に行った。
ケ・ブランリ美術館。
エッフェル塔の近くにある。
モダンな建物、壁に植物を取り付け外温を下げる工夫をしたり、
アプローチの庭にはすすきがあったりして、日本的な風情もある。
この美術館はヨーロッパ大陸以外の4大陸の美術・工芸品を展示している。
ヨーロッパ人は、自分達が世界で一番の芸術を創ってると思い込んでいる。
そうではないという事を見せたいというコンセプトの美術館。
オセアニアの作品を見てると、説明文はいらないくらい。
文字をもっていない時代ですら、彼らは圧倒的な表現力を持っていた。
文字とか、絵画とか平面的な表現を超えた力は、素直に迫力を感じた。
それぞれの国、民族、地域での表現力は、ヨーロッパ人の心と目と頭に
どう響いたのだろう。
自分の近くにリトルワールドがあるけど、ここでは民俗工芸位の扱い。
パリは、さすがに芸術として、彼らを捉えている。
マルタ、シシリーでも感じたけど、歴史をただ整備するだけではいけないね。
クリエーティブ、芸術、アート、アイディア、デザインといった人間の感性を
持続的に磨いていく事によって、町は現代にいきいきしてゆける、ね。