【スコットランド⑧】プレストウィックは、最高に刺激的なコースだ!

honest152008-09-20

イギリスのテレビ局は天気予報が好きだ。
いくらニュースチャンネルだって、
15分おきに天気予報やることないのに。
ゴルフの最終日の天気予報は、雨。
イギリスの天気は、地域で変る。
スポットで雨が降るし、太陽も出てくる。
それでも、どう見ても雨模様の天気。
12時スタートだけど、朝はまだ曇り。


早く廻れれば、雨の被害も少ないかも、と10時にプレストウィックへ。
クラブハウスへ入ると、”ウエルカム ミスターH ”の声。
クラブの入り口のレセプションのような場所に、太ったおじさんが声をかけてきた。
こちらも、一応の挨拶をしてスタートが早く出来ないか尋ねる。
返事は11時まではクラブメンバーの時間。
12時スタート予定は変らないよ、それまで2階でお茶でもどうぞ、ときた。
幸いロッカーも使えるという。
雨で濡れても着替えが出来る。


2階へ上がり、コースを見渡す。
第一回全英オープンがここで開催された。
当時は12ホールだった事もあって、11回を最後にここでの開催はないけど由緒あるコース。
1番ティーグラウンドのすぐ右に駅がある。
スライスしたら列車に当たりそう。
食堂へ行き、テークアウトはあるか?と聞くが、12時からオープンの返事。
で、町にサンドイッチを買いに行く。
帰ってくると、雨がぽつりぽつり。
ビジターのプレーヤーも、車を降りて、完全雨防具状態。
プロショップで貸し傘ないかと聞くが、無い。
買うと6000円。誰も買わない。
それでも野球帽系の帽子より360度縁がついた帽子を買う。
売店のお兄ちゃんが、ゴーテックスが良いと言うので、それを買う。


結局おじさん30分早くスタートさせてくれた。
キャディーはいらないか、と何度も聞いてきたが、今回の旅、ずーっとキャディ無し。
戦略的なコースだから、いるぞ、と言う彼の言葉がコースを廻るにつれわかってきた。
前の組についていけば、と思ってたのに、前は女性の組。
ティーが違う。
我々はイエローティー
2番で早くも、イエローティーを探す羽目に。
ティーグラウンドを変えると、こんなに景色が変るコースは初めて。
3番のロングは何処へ打っていいやらわからない。
何とか前のパーティーを見つけるのに精を出す。


雨も激しくなり、皆悪戦苦闘。
自分は小さな折り畳み傘をさして奮闘。
5番のショートホール。206ヤードあるし、ピンが見えない。
前に見えるのは、ブッシュ状態の崖だけ。
迷ってると、鐘が鳴った。
どうやら打っていいよ、という合図。
雨の中ドライバーを使って崖を越そうと打つ。
皆も打つ。
結果は打ってる所からは、わからない。
崖を越えるとグリーンがあった。
4人中3人が崖を越えていて、一人はロストボール。
何とかボギーで切り抜け、次のパーティーのために鐘を鳴らす。
このホールあたりから、プレストウィックの戦略性がわかってきて、面白くなった。


9ホールを終わった所で、急ぎのランチ。
誰かが打ってるうちに、一口ぱくり状態。
雨もちょっと小止みになってきた。
ブッシュも厳しいし、昨日のRoyal Troonとは厳しさが違う。
リンクスの厳しさを味わいに来た我々にはぴったりのファイナルラウンド。
17番に来た。ミドルホールだけど、2打を打っても前に崖が立ちふさがってる。
ガイドを見ると、崖の向こうは大きなバンカー。
風はアゲインスト。
3打目は、綺麗にクリーンヒット。
崖に上ってみると、それでもバンカーに入ってるのが見えた。
結果トリプルになってしまった。
ここにも鐘があった。


18ホール終わった頃には、雨もあがり穏やかなコースになっていた。
皆手こずったけど、心地良い。
シャワーを浴びて着替えて、最終目的地エディンバラに向かう。
ゴルフは結局6ラウンド半。
ドライバー役のO君は、80台が3コースとさすが。
ナヴィのO氏は、前半ブッシュが目に入ってきて、トラぶってたけど、後半はさすがのショット。
ボールを20個失くしたというH君は、何故かパターが良く入り。
このツアーの勝ち頭。
自分は最初の2コースで100を切れなかったけど、後半は何とか100を切った。
まずまずだけど、パターが入らず、負け頭。
ゴルフに関しては、色色あったけど、90点以上の満足度。
スコットランドは、まだまだ面白い。