”一本杉通り”には、楽しいお喋りが。

honest152008-12-30




パリにいる娘が帰ってきた。
七尾の一本杉通りに行きたい、と言う。
彼女の帰ってきたあくる日、七尾に向かう。
一本杉通りは、歩いて10分程のところに。
年末の日曜日なのに、閑散としてる。
古いロウソク屋に入る。
ロウソクと香を並べている。
二階に上がると、ロウソク展示館になっている。
店を出て、今度は古い醤油屋へ。


ストーブが焚かれ、樹の株の椅子に座って、女将と話始める。
どうやら一本杉の良さを大切にしながら、センスの良い製品とか店づくりを
引っ張って来た人らしい。
醤油ビンのロゴもセンスがいい、お正月用のディスプレイもお洒落。
七尾では、花嫁に来る時に、暖簾をくぐるという。
その暖簾が、古い家庭のタンスの中にしまってある。
それを出して、見せようというイベントも始めた。
花嫁のれん展を東京でやった勢いで、今度はパリでやりたい、という話まで膨らんだ。
一本杉通りの会長は、養子で島根から来て、茶屋をやってるという。


北島屋茶店に行く。
化学調味料が入ってないお茶しか扱ってない。
石臼で抹茶もひいている。
貿易商社にもいたという事で海外の経験も豊か。
花嫁のれんのイベントで花嫁行列をやろうと、候補を探していたら
和倉温泉の多田屋の若旦那の所に、千葉から嫁いでくる夫婦を口説いて
花嫁行列をやったという。
その日に泊まる宿が、多田屋。
話が繋がるなー。


一本杉通りの中核のグループは、女性。
グループ名は、”オーゴッド”と言う。
要は、お・かみ・さん というわけ。
皆外から来た人。
会長は男だけど、島根から養子できた人、でも外国経験が豊富。
町おこしは、この辺に秘訣があるかも。
良い物を持ってる町は、保守的な地場の男では、新しく町おこしが出来ない。
柔軟な女性とか、多様な価値観を持つ所謂よそ者のほうが、町の良さを発掘できる。


多田屋に着く。
部屋の目の前に七尾湾が。
ベランダには、露天風呂まで。
贅沢な空間。
若女将に会いたいと言ったら、晩御飯の時に来てくれた。
看護婦をしてて、彼が故郷で民宿やってるけど、という事で来た。
来てびっくり、女将になってしまった。
花嫁のれんに出たら、テレビで報道されて、目立ってしまった。
今ヨーロッパ人を誘致したいと色々動いてると。
面白いね。
ドラマのような女将だった。
パリで、花嫁のれんを、見せたいという事で意気投合した。
七尾も、和倉もいいとこだ。