パリでの初体験
南フランスの旅は天候に恵まれた。
からっと乾いた青空が続いた。
パリに戻ってきたら、小雨が降っていた。
外に出かけるのに、パリ人は折りたたみ傘をさしていた。
ビニール傘は見かけない。
バカラ美術館で青い傘を失くした。
ほんの10分の間、忘れた場所に行っても見つからず。
10人程の来館者かなー、盗ったのは。
パリオペラ座のチケットをパリ娘が取った。
演目はバレー「失われた時を求めて」(マルセル・プルースト作)
演目はわかりそうにないが、オペラ座は見たかった。
中に入る。
重厚な感じ。
天井を見ると、シャガールの絵が。
彼の作品は天井が似合う。
シャガールの前は何の絵があったんだろう?
歴史を感じさせるオペラ座だけど、時代の節々で新しい命を与えているんだろう。
バレーが始まった。
オペラにもミュージカルにも見える舞台設定。
ベルエポックの時代設定。
社交界あり、恋愛シーンのやりとりありから、舞台は暗転。
シルエットで、男3人、女1人のヌード場面が演じられる。
男性もストッキング素材で下半身を覆っている。
女性は上半身裸。
シルエットは想像力をかきたて、惹きこんでいく。
どうやら好きになった男が同性愛だという暗示のシーン。
ストーリーは殆ど分からず。
それでもバレーという事を忘れて、楽しんだ。
パリを去る前日、パリ娘の友人がオープンしたばかりのレストランへ行った。
グランドオープンは9月らしいが、今は知り合いだけにオープンしてる。
フランセ・ジャポネというスタイルの店。
女将は30代後半。
器にも、店の装飾にも、勿論料理にもこだわっている。
店の名前は Sous les Cerisiers という。桜の木の下で、という意味。
今はまだセットメニュー。
シャンパンをサービスしてくれた。おいしい。
アントレはツナをゴマで巻いたり、フォアグラを焙って握りの上に乗せたり
とてもおいしかった。南フランスのフォアグラ料理よりも圧倒的にうまい。
赤ワインを飲んだら、白も飲んでくれと出され、酔いも回りながら、
メインの天麩羅と鯛めしに入った。
この鯛めしがこの店の目玉。
桜を使った混ぜご飯の上に鯛がのっている。
フランス人はおいしいご飯なんか食べた事ないだろうが、
このご飯を食べると考えが変るかもしれない。
内装もまだ未完成だけど、上品でシック。
このホームページも見て下さい。
www.souslescerisiers.com