パリでの初体験

honest152009-06-18


南フランスの旅は天候に恵まれた。
からっと乾いた青空が続いた。
パリに戻ってきたら、小雨が降っていた。
外に出かけるのに、パリ人は折りたたみ傘をさしていた。
ビニール傘は見かけない。
バカラ美術館で青い傘を失くした。
ほんの10分の間、忘れた場所に行っても見つからず。
10人程の来館者かなー、盗ったのは。


パリオペラ座のチケットをパリ娘が取った。
演目はバレー「失われた時を求めて」(マルセル・プルースト作)
演目はわかりそうにないが、オペラ座は見たかった。
中に入る。
重厚な感じ。
天井を見ると、シャガールの絵が。
彼の作品は天井が似合う。
シャガールの前は何の絵があったんだろう?
歴史を感じさせるオペラ座だけど、時代の節々で新しい命を与えているんだろう。
バレーが始まった。
オペラにもミュージカルにも見える舞台設定。
ベルエポックの時代設定。
社交界あり、恋愛シーンのやりとりありから、舞台は暗転。
シルエットで、男3人、女1人のヌード場面が演じられる。
男性もストッキング素材で下半身を覆っている。
女性は上半身裸。
シルエットは想像力をかきたて、惹きこんでいく。
どうやら好きになった男が同性愛だという暗示のシーン。
ストーリーは殆ど分からず。
それでもバレーという事を忘れて、楽しんだ。



パリを去る前日、パリ娘の友人がオープンしたばかりのレストランへ行った。
グランドオープンは9月らしいが、今は知り合いだけにオープンしてる。
フランセ・ジャポネというスタイルの店。
女将は30代後半。
器にも、店の装飾にも、勿論料理にもこだわっている。
店の名前は Sous les Cerisiers という。桜の木の下で、という意味。
今はまだセットメニュー。
シャンパンをサービスしてくれた。おいしい。
アントレはツナをゴマで巻いたり、フォアグラを焙って握りの上に乗せたり
とてもおいしかった。南フランスのフォアグラ料理よりも圧倒的にうまい。
赤ワインを飲んだら、白も飲んでくれと出され、酔いも回りながら、
メインの天麩羅と鯛めしに入った。
この鯛めしがこの店の目玉。
桜を使った混ぜご飯の上に鯛がのっている。
フランス人はおいしいご飯なんか食べた事ないだろうが、
このご飯を食べると考えが変るかもしれない。
内装もまだ未完成だけど、上品でシック。
このホームページも見て下さい。
www.souslescerisiers.com