木曾は、ちょっぴり秋が来てた。

honest152009-09-26


木曾でM&Gをやろうと誘いを受けた。
先輩の山荘が木曽駒高原にあるから、そこで一泊、
あくる日は木曾御岳のゴルフ場に出かけ、そこで一泊という企画。
今までちょくちょく木曽駒には行ってたが、いつも電車。
今回は、車で行くというので春日井で便乗する。
まだ中央高速のない頃、良く木曽路をドライブした。
馬篭妻籠、奈良井の宿、開田高原、寝覚めの床、、、
電車では味わえない車の旅だった。
その頃は舗装もされてないとこが多いし、雨が降れば落石が怖かった。
そんな昔を思い起こしながら、助手席に座り、周りの風景を眺めた。
中央高速のインターを出た所に、「川上屋」があった。
今は栗きんとんでは一番人気。
前は、町中にひっそりとあったのに。
高速を降りて国道を走るが、何故か風情を感じない。
古くからある街道を走らないと気持ちは動かないなー。


木曾町の蕎麦屋でもう一台の車と待ち合わせ、蕎麦を食べ、山荘に向かう。
木曽駒カントリーを超えて、山道を登ってゆく。
山荘には、窓を開けたりしてた先人がいた。
先輩の山荘に良く来る山人だという。
閉め切った山荘は湿気が凄いんだろうけど、窓を開けておいてくれたので、
森の爽やかな空気がおいしかった。
山の爽やかさとを味わう間もないうちに、戦いが始まった。
M&GのMは麻雀の事。
初秋の高原に来て、麻雀なんて不健康な事をやってる不可思議感に浸りながら。
2時からスタートして6時過ぎ、先人の山人が山を巡って採って来たキノコと、
お手製の蕎麦を食する。
今年は、キノコが少ないそうな。いつもなら松茸も採れるという話に、
”国産かー”と期待したけど、今日は採れなかったそうな。


この不思議な山人。木曾の山を歩き回っているらしい。
医学部の先生と薬草を調べ、採集してたらしい。
山荘に”またたびの実”を漬けたエキスもあった。
病も治せる薬草が、山には色々あるそうな。
山岳救助隊にもいた、とか。
山の中に住んでるんじゃないかと思う不思議な仙人のような人だった。



おいしいキノコを食べて、夜が更けても戦いは続いた。
結局11時まで。
腰に悪い。
二人が寝床についたが、先輩と焼酎を飲みながら、彼のビデオ作品を見る。
20数年前のモスクワオリンピックの取材に行ってた時、先輩も観光でたまたま来た。
その頃のビデオ、自分の顔も若かった。
彼のチロルの旅、ニュージーランドチェコとビデオを楽しんでいたら2時になった。
寝てる二人は、イビキの合奏。
自分もイビキをかくから安心して眠りにつく。
山の朝は早い。6時には全員が起きる。
外に出て、深呼吸。おいしーい。


朝飯の蕎麦を食べて、木曾御岳カントリーに向かう。
御岳も眺められ、駒ヶ岳も眺められる山岳コース。
腰に負担がかかる麻雀してのゴルフのせいか、皆疲れがみえる。
青息吐息でプレイを終え、風呂に入って、やっと体が柔らかくなってきた。
ゴルフ場のホテルは4人部屋。
4つのベッドが並んでる。壮観。
ホテルの麻雀ルームに行き、再び戦いが始まる。
初日負けたので、取り返そうとしてるけど、中々思うようにならない。
それでも大勝ち、大負けのない伯仲の戦い。
バイキングの夕飯もそこそこに、結局その日も11時まで。
麻雀後は、即は寝付けない。その内隣のベッドは中々のイビキ。
余り寝付けないまま朝を迎えた。
それでも朝風呂に入り、足マッサージをやったり、朝靄のかかった山を見たり、
朝露がかかったグリーンや白樺や、モミジを見てた。
モミジはほんのり色づいてきてた。
15歳位の[乙女色かなー、と思いながら、秋を少し楽しんだ。


ゴルフの二日目は、距離の短いコースを廻ったせいか、英気を養ったせいか、
皆スコアもよくなり、体も軽い。
山の空気と、樹木が沢山酸素をくれたせいかな。
日中は風もなく、太陽さんさん、暑い。
それでも木陰に入ると、爽やかな風が気持ちよい。
やはり高原だ。
皆スコアも良かったので、ご機嫌で風呂に入り、食事をして、木曾御岳を後にした。
昨日の仙人がくれたキノコを手土産に木曽路を走ってると、「すや」が現れた。
川上屋」より前はブランド力は上だったのに、負けそうになったから
木曽路にお店を構えたらしい。
そこで、栗きんとんを買う。
自分も食べたいし、東京にはこんな栗きんとんがないそうだから、送ってやろう。