東京は負けても招致にチャレンジするのか?

honest152009-10-01

オリンピックの招致活動の決着がつく。
何処が勝ってもおかしくないと言われてるが、
東京とマドリードが後塵を拝しているらしい。
オリンピックで金メダルを取ったアスリートが応援に行ってる。
でも金メダリストは、日本では有名だけど、外国ではそうでもない。
日本の最大のセールストークは、”環境”だろう。
ハイブリッドカーではなく、電気自動車がデモしてるようだけど、
太陽エネルギー、移動性風力、
それと人間、環境に優しいロボットも日本をアッピール出来る。
人間パワーでは、実は勝てない。
日本人のアッピール力、演出力のなさは、開き直って認めたほうがいい。
マンアンドテクノロジーが日本の持つパワーだと気づくといいけどね。
欧米と同じ土俵で戦うと負ける。


20数年前、名古屋がオリンピック招致に手を上げた。
その招致作業に係わった。
投票が行われるバーデンバーデンに2週間居た。
ソウルが南北分裂の中で不利、名古屋有利の下馬評に安心して、
熱意と努力に欠けて負けた。
マスコミも乗らず、政府も冷ややかだった。
東京以外の都市が国際プロジェクトに名乗りを上げると、
余程の政治力がないと政府、中央は冷淡。
今回は東京が立候補、石原知事が政治力、マスコミもお先棒担ぎしたい、
と都民の冷ややかな視線以上にマスコミは応援してる。


日本のマスコミは、内弁慶。
IOCまわり、競争都市の取材は上滑り。
オリンピックの報道委員、広報は長くやってる人が多い。
その連中への深い接触が必要だけど、多分上滑り取材だろう。
IOC委員へのコンタクト、要請もロビー活動が苦手な日本人には不利。
日本はプロダクト、技術と目に見える物とのコラボが必要。


名古屋招致の事は、忘れ去りたい人が多く、忘却の彼方に置き去りにされてる。
何故負けたかのヒアリングは、なされていない。
名古屋ごときに教えを請いたくない、との傲慢さが気になる。
日本人の典型的な内弁慶が、今回も力を削いでいる。
ソウルには、形振り構わない熱情があった。
名古屋には無かった。
東京にはあるのか?
演出に、欧米の演出家の力を借りようとしてる。
借りれば、他の3都市との差別化は出来なくなる。
とことん日本オリジナルで戦うべきだ。
何せ欧米に大きなインパクトを与えた”浮世絵”を創った国なんだから。
”からくり”を使えば、未来のマン・マシーン社会も示せるだろう。


明日に迫った招致合戦で勝てる逆転打は、もう”環境”しか残ってない。
顔の売れてない鳩山首相も、綺麗すぎるスピーチだけでなく、
具体的な環境オリンピックを語らないといけない。
本気でオリンピックで東京を環境都市にするのなら、招致に負けても
やるという決意を示し、アクションプランを示すべきだろう。
そうすれば、今回負けても次回には招致が出来るだろう。