都の西北には、もう杜は無かった。
ホームカミング・デーとやらで、久しぶりに母校へ。
高田馬場から170円のバスで正門前へ。
大学までの商店街は賑っている。
学生がいると町は賑うものだなー。
正門前に総合案内があったり、屋台があったり、
大隈講堂前には、何故か車が二台。
ホンダとヒュンダイ。
大抽選会があるとのこと。
校友が集めるためか、集まるからか、車以外にも色んな景品がある。
自分が通った商学部を目指す。
今年の7月に竣工したばかりの14階建て。
中に入ると、吹き抜きとエスカレーターが。
学生が通うビルにエスカレーターを設置するとは??
ここ出身の学生は、将来軟弱な足腰を持つ事になる。
応援団とチア・リーダー達が校友を歓迎してくれる。
今日は、神宮で法政との試合があるはずなのに。
早稲田に来たら、一番行きたい所が、「稲穂」というタンメン屋。
昼飯は、勿論タンメン。450円。
キャベツ、ニンジン、もやしを良く煮込んで、硬めのメンが、ここの名物。
親父さんは、さすがに齢を重ねてたけど、味は変らず、おいしかった!
一年のクラスメート達が、盛んに携帯に電話してくる。
大隈会館の教職員用のレストランに席を確保したという。
この日は、色々なグループが場所確保に走ってるので、場所取りが大変らしい。
一年のクラスが「一年へ組」、担当が日下部先生だったので、
”へ組 くさかんべ”と妙に、クラスの連帯意識が高まった。
そのせいか、今日は9人が集まった。
ただ一人の女性Sさんも来るとの予告通り、クラスのマドンナが来た。
さすがに顔を覚えていなかった。
男子も2人ばかり、顔がわからず、”やあやあ 久しぶり”という挨拶で始まる。
話してるうちに、何となく昔の思い出話や、今日来てない奴の噂話。
天国に行ってしまったS君の話。
皆あちこち転勤してる土地土地の話。
名古屋も3人は来たな。
何故か先生の話は出ない。
くさかんべ とう名前以外何も覚えていない。
岡山から来た男の提案で、来年の4月岡山でゴルフ会をやる事になった。
教職員レストランを出て、人がマバラになった大隈庭園で、缶ビール談義。
昔この庭園には、大隈記念館があり、ここで結婚式の披露宴にも出席したのに、
その趣のある建物はいまや普通の記念館に変っていた。
庭園の芝生に座りながら眺める大隈講堂は、すぐ隣に建った記念タワーに邪魔されている。
元々建物ばかりで、キャンパスなんていう雰囲気はない大学だったけど、
更にその劣化の速度は進んでいるようだ。
16階に出来た校友会サロンから眺めた、我が母校は、とてもキャンパスとは
呼べる代物では無くなっていた。
箱物から人間重視の社会へと、チェンジしてる時代が来るらしいから、
建物を見て、母校を語る勿れ、かな?