17年ぶりのピアノ調律

honest152009-12-27

ちびっ子達がやってくる。
休み明けにピアノ発表会があるから、
我が家の音程の狂ったピアノの調律をせよとのお達し。
50年前位に買った中古のピアノだから、えらく古いピアノ。
調律も何時したか記憶にない。


ネットでピアノ調律の岐阜を調べてみた。
2箇所しか出てこない。
その上、料金がえらく違う。
1万5千円位と10万。
えらいこっちゃと考えてたら、老舗の楽器店の女将と亡き義母が仲良しだったそうな。
で、昨日調律師がやってきた。


普通出会わない人種。
まるでおくり人のような気持ちで待っていた。
調律師は、007が持ってるようなカバンを持って登場。
知らない内に、門を開けて、庭に立っていた。
車も見当たらない。
どうやら調律師は、忍者の術も極めてるらしい。
うら若き女性が調律師だった。
瞳がきらきら輝いていた。


最初に料金の話。
基本料金が1万5千円。
調律してない年月毎にお金を掛けていくという。
一瞬やばー、と思ったけど、一年に500円と聞いて、胸をなでおろした。
ピアノの蓋を開けると、紙があって、前回の調律の年月日が記してあった。
17年前。
17X500円=8500円
なら払える。


彼女はピアノを分解し、調律を始めた。
集中力のいる仕事なので、邪魔しないように、外で雑用をしてた。
2時間近くたった頃、滑らかなメロディーが弾かれていた。
そのまま聴いていたら、音が終わった。
調律の終了。
ピアノを組み立てなおしている。
ネジを使ってないから、はめ込みで組み立てていく。
良く出来てるね。
微妙な音を守るために、ネジなんか使わないんだ。


冷たい飲み物を出して、話を聞いた。
彼女は、仙台出身。
名古屋にピアノ調律の学校があって、2年学んできた。
絶対音感が必要な訳ではないという。
それにしてもピアノ調律を目指す、という志に感銘を受けた。
彼女の眼の輝きは、この志からきてるんかなー。
カバンの中には、色々な器具が入っていた。
現代の忍術師だな、調理師は。


ちびっ子達、ピアノ調律できたよ。
さあ岐阜にいらっしゃい!