自由主義、社会主義、、、、、、キャピタリズム

honest152010-01-13

フランスの歴史学者ジャック・ル・ゴフが書いた
「子どもたちに語るヨーロッパ史」を読んだ。
その後にマイケル・ムーアの「キャピタリズム」を見た。


明らかに、ヨーロッパは中世以降世界のリーダーシップを取ってきた。
宗教、政治、経済,芸術、言語等の分野で。
沢山の間違いを犯しながら、今域内での戦争は、もう起きないだろうと言われる
”EU”という圏域を作った。
戦争という悲惨な経験を二度と起こしたくない、
アメリカやアジアに経済的に遅れを取りたくないという気持ちが強い。
EUのこれからも興味あるが、むしろ今までの行動、考え、問題、対応に
世界は学ぶべき事が多いだろう。


今に至る宗教間対立の源とも言われる”十字軍の遠征”。
民族劣化思想に凝り固まって、最後はヒトラーという怪物を産んでしまった
”民族間競争”と”ナショナリズム”。
いまだにそこから逃れられないEUだけど、まず戦争のない圏域と、
同じ通貨による自由な経済活動には向かっている。
これも多くの負の経験から生まれてきている。


一方アメリカは、ヨーロッパの子でありながら、戦場になってないという
地の利を生かして、世界一の力の強い国になった。
社会主義共産主義と余りにも排他的に戦ってきて、更に1%といわれる
富裕層を産んでしまったキャピタリズムで、今もがき始めている。
アメリカンドリームという、自分も1%の富裕層になれるかも、
宗教戦争、テロ、失業と言った恐怖政策で、アメリカ人はキャピタリズム
受け入れてきた。
ヨーロッパ程の苦難の歴史を経験してないアメリカは、今起きてる混乱を
解決できないのではないだろうか?
特にエスタブリッシュメントと言われる人々が、従来型では解決できない
試練を経ないとアメリカは変らないなー、と「キャピタリズム」を見て思った。


明らかにキャピタリズムでは、世の中はうまくいかない。
自由主義社会主義マルクス主義を経験してきたヨーロッパの中から
答えを見つけていかないといけない。
余りにアメリカ主義できた日本も、アジアの歴史を学ぶとともに、
もう一度ヨーロッパの歴史を学ぶ必要がある。
こんな子ども達向けの本だけど、あと2回は読み込んでみよう。