戦争は麻薬だ!Hurt Locker said!

honest152010-03-11

興行成績でトップを走ってる「アバター」がアカデミー賞にノミネート?
3Dを最も生かす活劇シーン満載の「アバター
物珍しさもあって、大ヒットしてる。
映画の前半は、アメリカの罪を露にするようなシーンが、所々に。
原住民への攻撃、略奪。
マネーのためには、自然、生態系をも平然と破壊する。
自分達が、常に支配者であり、善である、と。
ただ後半に入ったら、突然活劇中心の、ありふれた今様の
ハリウッド映画になった。
こんな映画がアカデミー賞を取ったら、アメリカを軽蔑しようと思った。


ハート・ロッカー」が作品賞、監督賞を取った。
監督同士が、元夫婦という話題もあったが、女性監督が戦争をどう描くか、
興味があって、昨日見てきた。
自分と同じミーハーが、この映画を見に来ていて、混んでた。
イラク戦争をテーマにした映画、というだけの先入観なしで、見た。
色んな見方がある映画だったが、自分にとっては、
”戦争は麻薬である”というメッセージが強烈に残った。
]


死と向かい合ってる戦争。
えらい様が決めた戦争。
戦ってる戦士達は、それぞれの職務を果たそうともがく。
巻き込まれるイラクの市民。
敵も紛れ込んでいるイラクの市民。
ワシントンにいる戦争決定者とは違って、精神にも破綻が見え始める。
戦場に出ないで、評論する人間も戦場にでようとしてしまう心理的環境。


怪我をして、戦場を去る戦士も複雑な心境。
任務が終わると、ほっとして家庭に帰る喜びに浸る。
帰ってみると、余りに違う日常に心が馴染んでいかない。
やがて、戦場が自分の生きる場だと、戻って行く。
普通の感覚だと、生きて戻れて”ほっとする”のに、必ずしもそうではない。


麻薬にのめりこむと、麻薬がない生活は物足りないのかもしれない。
それでも麻薬を続けると、いつの間にか心身がぼろぼろになる。
そんなメッセージが言いたかったのかな。
アバターと同列にノミネートしてはいけない映画だね。