おじいちゃんの作った”あぶ凧”に孫が出会った!

honest152010-04-25

歴史博物館のボランティアに行ってると、
色々な出会いに遭遇する。
昨日は、若者が二人ボランティアにポツリ
”おじいちゃんの凧が、ここにあると聞いたんですが?”
学芸の人に聞くと、倉庫から何やら出してきた。
”あぶ凧”だ。


形はせみに見えるんだけど、”あぶ凧”と呼ぶんだそうな。
凧が揚がる時、”ぶーん”と勢い良く音が出るから、この名前になったそうな。
倉庫から出てきた”あぶ凧”は、大人と同じ位の高さ。
この若者のおじいちゃんが精魂傾けて作った。
おじいちゃん、自分の手元に置いておくと、失くしてしまうと、博物館に寄付した。
この若者、小さい頃見ただけで、何処に消えたか、わからなかった。
博物館に寄付したんではないか、という話が出て、やってきた。
で、おじいちゃんの作品に観劇の再会。


この凧には、紙は貼ってないが、骨組みがしっかりしてる。
縁起物だと、一富士、二鷹、三なすびを真ん中のラインに配してる。
ねじるのが難しい竹をねじって、強度を高めてる。
工芸品としてもレベルが高い。
昔の人は、やるね。
お孫さんも、学芸、ボランティアと話が弾んで、おじいちゃんへの尊敬の念が
湧き上がってきたみたい。