海のない県で”豊かな海づくり大会”が開かれる

honest152010-06-06

岐阜県には海が無い。
その県で”豊かな海づくり大会”が来週開かれる。
豊かな森林から流れ出した泉が、豊穣な川になり、
豊かな生態系を育て、海に流れ、海の生態にも影響を与える。
海の無い県でも、海に様々な影響を与えてる。


昨日市民による「豊かな海づくり大会」が開かれた。
自民党時代必要のない公共事業に精を出して、岐阜にも
長良川河口堰”と”徳山ダム”と無用の長物。
というより、いまや有害な施設がある。
清流長良川に誇りを持って生きてきた岐阜県民にとって、
ずーっと”?”のついた施設。
出来た施設を壊すのはしのびないが、この二つの施設は壊してもいい。


昨日のシンポジウムでは、森林を守ってる人、上流での釣り師
長良川漁業の歴史家、川魚佃煮を作ってる人、河口堰上流の専業漁師、
長良川の魚類研究家、伊勢・三河湾流域研究家がそれぞれの立場から、
長良川の変遷を説明し、将来への危惧を指摘した。


日頃から長良川に親しんでいる者としても、清流がいつまでもつのか、
鵜飼をやってるからこそ守られてるのか、科学的にも知りたかった。
森林事業も、今の縦割り行政では、森林の事しか考えない。
地域の住民、企業を考慮しない単なるコストダウン伐採が行われてる実態が。
漁師さんからは、河口堰を作るとき「渇水対策、洪水対策」にも必要と
言われたが、川には渇水も必要なんだと説明があった。
渇水によって、中洲が出来、殺菌効果によって川が生き返る、と。
鮎、さつきますが獲れなくなった。
長良川の上流から下流の漁協で、河口堰のゲートを試験的に開けて、
との請願書を出すと言う。


民主党はこういった問題に、真摯に科学的データも押さえながら
対応すべきだろう。
今までの自民党では出来ない。
官僚も縦割りで動きがとれなくなっており、出来ない。
市民、住民の声を聞いて、誠実に政治が対応を考える時が来た、と思う。