海のない県で”豊かな海づくり大会”が開かれる
岐阜県には海が無い。
その県で”豊かな海づくり大会”が来週開かれる。
豊かな森林から流れ出した泉が、豊穣な川になり、
豊かな生態系を育て、海に流れ、海の生態にも影響を与える。
海の無い県でも、海に様々な影響を与えてる。
昨日市民による「豊かな海づくり大会」が開かれた。
自民党時代必要のない公共事業に精を出して、岐阜にも
”長良川河口堰”と”徳山ダム”と無用の長物。
というより、いまや有害な施設がある。
清流長良川に誇りを持って生きてきた岐阜県民にとって、
ずーっと”?”のついた施設。
出来た施設を壊すのはしのびないが、この二つの施設は壊してもいい。
昨日のシンポジウムでは、森林を守ってる人、上流での釣り師
長良川漁業の歴史家、川魚佃煮を作ってる人、河口堰上流の専業漁師、
長良川の魚類研究家、伊勢・三河湾流域研究家がそれぞれの立場から、
長良川の変遷を説明し、将来への危惧を指摘した。
日頃から長良川に親しんでいる者としても、清流がいつまでもつのか、
鵜飼をやってるからこそ守られてるのか、科学的にも知りたかった。
森林事業も、今の縦割り行政では、森林の事しか考えない。
地域の住民、企業を考慮しない単なるコストダウン伐採が行われてる実態が。
漁師さんからは、河口堰を作るとき「渇水対策、洪水対策」にも必要と
言われたが、川には渇水も必要なんだと説明があった。
渇水によって、中洲が出来、殺菌効果によって川が生き返る、と。
鮎、さつきますが獲れなくなった。
長良川の上流から下流の漁協で、河口堰のゲートを試験的に開けて、
との請願書を出すと言う。
民主党はこういった問題に、真摯に科学的データも押さえながら
対応すべきだろう。
今までの自民党では出来ない。
官僚も縦割りで動きがとれなくなっており、出来ない。
市民、住民の声を聞いて、誠実に政治が対応を考える時が来た、と思う。