岡山から米子から出雲、石見銀山、津和野、萩の旅は、春爛漫!
岡山から米子へ登るJRは、2時間の旅。
車掌さんが愛嬌があって、アナウンスにも個性があった。
分水嶺まで教えてくれた。
米子でレンタカー借りて、足立美術館に向かう。
昔行った時は、大きくて、借景に庭を配したお洒落な感じだった。
今回は、それに輪をかけて綺麗な人工的な庭をメインにしてた。
美術館がサブで庭師が主役の手をかけすぎ美術館に成り下がってた。
お口直しに近くにあった八幡焼きの工房に。
ここは、素朴。
宿は、玉造温泉。
お客は、少ないが優しくもてなしてくれた。
温泉も4回も入った。
あくる日は、まず出西窯へ。
60年程の歴史の新しい焼き物。
登り窯も、作ってる処も見せてくれた。
若者が中心になって作ってる。
この窯から、出雲大社はすぐ。
パリ娘が、縁を求めて、手を合わせ、オミクジを引いてた。
手を清めないで、オミクジひいたから、期待通りでなかったみたい。
この大社は、まるで野外美術館。
牛も馬も、ウサギも、神様も、波も、太陽もある。
出雲そばを食べる。意外と旨い。
次の目的地は、石見銀山。
銀山の坑道を見たり、古い町並みを見ようとすると、
歩きで3時間かかると言う。
電動自転車を借りる。
初体験だけど、これが楽。
登り道をすいすい。
銀山の坑道もじっくり見れた。
銀山華やかなりし頃、3000軒もの家が立ち並び、
傘もささないですんだ、という。
古い町並みも、それぞれの家が保存、美化に努力してる。
自販機も派手な色を押さえて、木で囲ってた。
夜は、浜田まで走りシティホテルに泊まる。
駅前の店も静か。
ここの商店街も沈んでいた。
あくる日は、朝から雨。
まず津和野へ。
お洒落な町並み。
でも石見の古い町並み程の心の動きはない。
萩に向かう。
萩のユネスコの人が、案内を買ってでてくれた。
最初に連れて行ってくれた処が、普通の家。
良く見ると、小さなせせらぎが家の中に入っている。
生活用水として使っていたという。
鯉も飼っていて、水の浄化にも力を入れていた。
そこから日本一の”椿の原生林”に向かう。
イメージが湧かなかったけど、着いてみて驚いた。
5m程の高さの椿が25,00本も生えている。
壮観。
凄い。
町に戻る途中、萩焼の店による。
水を含みやすい焼き物。
お茶を飲むと、段々色が変るという。
つい一個買ってしまった。
宿へ着く。
昔の武家屋敷の宿。
回りは、白壁の家が揃っている。
高校までもが、白壁。
落ち着いた町。
それぞれの家に”甘夏”が実っている。
この町は、椿、甘夏の町らしい。
それに満開の桜で迎えてくれた。
夕方ユネスコの会長もあらわれ、楽しい話をしてくれる。
最終日、長門にある「香月泰男美術館」まで案内してくれた。
この美術館、彼のライフワーク「シベリア」とは違って、明るい。
オモチャも多い。
造形能力も高い。
ここから、山口県立美術館で開催中の「香月泰男生誕100年
ー追憶のシベリア」へ向かう。
この展覧会が凄かった。
シベリア抑留から10年経って描き出した彼の絵。
黒を基調に、激しく訴えてくる。
この衛を見れて良かった。
レンタカーを新山口で返して、春爛漫の山陰の旅を終えた。