息が苦しくなったアウシュヴィッツ

honest152011-07-30

クラクフでレンタカー借りて西へ約50kmのとこに
アウシュヴィッツがある。
今回の目的地の一つだけど、重々しい空気で出発。
途中で土砂降り。
道が冠水するほど、道の高い処で、休憩。
それでも無理やり出発したら、目的地ではなくビルケナウに到着。
ここの収容所百数十万の命が奪われたという。
今残ってるのは引込み線。
死の門に向かっての引込み線に寒気が襲う。


ビルケナウを離れて、アウシュヴィッツへ。
雨の中、大勢の見学者が並んでる。
英語の2時間ツアーに参加。
何気ないのに、怖いゲートからすタ〜と。
レンガ作りの建物がずらーと建っている。
建物は、頑丈で立派。
厨房棟も立派に一棟並んでる。

最初の棟は、寝処。
ワラを敷いた処、3段ベッド、2段ベッド、寝袋まがいの大部屋。
トイレは、何と水洗。
それでも20穴が、全てオープン。
囚人棟には、写真が飾られてる。
女性は、ふくよかな顔。2,3ヶ月で命を落とした。
男性は、痩せて目玉だけが目立っている。
労働に従事するため1年半は生き長られてたという。

死のブロックに入っていく頃には、心が持たなくなってきた。
とても人間がやった行為とは思えない。
2時間のツアーだったけど、1時間でリタイアー。
無言で、ここを去る。
戦争が、こんな行為を起してるが、それだけでない人間の驕り、
独裁者の意思が、こうさせてもいる。


今年3月にベトナムで、ベトコンのクチの地下トンネルと
アメリカ軍の枯葉作戦の後遺症を見た。
4月には、知覧の特攻隊ミュージアムで、特攻隊委員の遺書も見た。
どんな戦争にも人間がやったとは思えない凄惨な行為がある。
本当に二度と起してはならない。