木造教会は、村人の宝

honest152011-08-01

クラクフから東へ100km走ると、木造教会がある。
小高い丘、谷、湖に囲まれた山間の村に60もある。
パリ娘が行きたい、という木造教会は小ぶりだった。
最初に見つけた教会は、年老いた人達が、我々を眺めていた。
屋根が板、2枚重ね。]
500年も経ってるというのが、信じられない。
中は、30人ほどが入れる小さなスペース。
大聖堂のような権威もなく、村人に愛され、親しまれてるようだ。
年老いた人が、マップを持ってくるように傍らの厚生施設の管理人に
話してくれた。
マップを手に入れ、次なる教会へ。


ナヴィに従い進むと、進入禁止マーク。工事中。
迂回路を行くと、泥だらけの山道へ。
泥濘にはまりそうになりながら進むと、ナヴィがギブアップ。
バックで戻り、村人に道を尋ねる。]
両者とも、現地語でやりとりするも、通じる。
何とか彼の手振り、身振りで泥道を脱し、舗装道路に再会。


次の教会に、若い素敵な娘さんがいた。
記帳してくれという。
Japanが来るのは、珍しいらしい。
やさしくおもてなしをしてくれる。
英語のマップもくれる。
修理中の途中まで見せてくれる。
彼女の住所まで聞いた。写真を送ることに。


それから3箇所木造教会を廻る。
いずれも錠がかかっていた。
傍に墓がある所が多い。
6時を過ぎて、あめが降り始めた
最後にデンブノにある教会。
6つの木造教会が、世界遺産に指定されている。
この教会に入っていくと神父さんが、優しい。
パンフと、ここの写真入りのカレンダーまでくれた。
突然鐘がなった。]
村人が集まり始めた。
20人くらいが入ってきた。
ミサかな。
今だに村人の魂の拠り所なんだ。
中の装飾も手作り。村の職人さんかな。
こうやって村人が集まるからこそ世界遺産なんだ。
木造教会を廻ってるだけで、色んなふれあいがあった。
生きてるね、木造教会!