【ボローニア】この町へいきたかった。

honest152012-04-24

井上ひさし「ボローニア紀行」を読んで、この町へ行きたい、と思った。
地方都市、地方自治のお手本のような町。
ヒトラーとも戦い、学生が先生を選び、自分達の大学を作った町。
古い建物を大切にし、補修は地元企業、職人の手でやり。
中央のいいなりにならず。
出来る限り、協同組合で物事をすすめてゆく。
それでも世界で認められている製品が多い。
かばんのフルラ、テストーニの靴、ワイシャツのフライ、
超高級下着のラ・ペルラ等。
手打ちパスタの本拠地でもある。


パッケージ技術も世界有数。
フィルムセンターも、修復から始めて一大センターになっている。
街は、回廊で結ばれている。
何故か二つの斜塔がある。
若きミケジャンレロの作品のある聖堂。
ダ・ヴィンチのモナリザも、この街でフランスに持っていく事が決まったらしい。
ゴシック、ロマネスク、ビザンチン様式の教会群も見もの。
演劇、映画、美術も盛ん。
自分達も、夜クラッシックを聴きに行った。
何と日本人大野和士指揮のボローニア市立フィルハーモニー
出し物は、モーツアルト、アダムス、ベートーベン。
この街の名物ボロネーズカツを食べてみた。
チーズで包んである。[
味は、自分には合わず。


この街は、40万弱。
わが町岐阜と同じ位の人口。
それなのに、街のスケール、歴史観、人的ネットワークに差を感じた。
何より、街を自分達で作り上げていこうという気概と、仕組みに
大きな差があった。
目先対応型の町づくりでは、駄目だ。
自分達で街を作り上げていかないと。