カンボジア=地雷と修復と寺小屋そして笑顔

honest152013-03-06

12歳の87が、ハードな中学受験を終えて、カンボジアに向かった。
岐阜県ユネスコ協会は、今年で7回目のカンボジアスタディツアーを実施。
ベースは寺小屋運動の支援と実践だが、日本の若者がカンボジアで体験して、
体感、理解し、交流する事も大きな意味がある。


さて12歳が、帰ってきてから報告会用のレポートを送ってきた。
事前に調べたカンボジアは、実際より遠く、日本との温度差に驚いたようだ。
おとなしい子だと思ってたけど、意外や意外。
とても社交的、皆と話こみ始めた。
多少の緊張が解けた状態で、カンボジアの子供達と出会った。
子供達の”笑顔”に元気をもらったようだ。
学習環境は、貧しいんだけど、子供達は明るく勉強を楽しんでいる。[
大虐殺で沢山の人が命を失くし、今でも20歳以下が50%近くを占める国。
識字率も、まだ50%にいかない国。
言葉を学ぶ事によって、病気や、事故、戦争や間違った事を学んでいく。
鉛筆、ノート、消しゴムもままならぬ寺小屋で、目が輝いて勉強してる。
その明るさに87は、目を見張った。


アンコールワットは、彼女にとって一番の思い出になったらしい。
87の父が(私の息子)が、学生のとき、アンコールワットの修復に参加した。
その時、カンボジア側から参加した若者(チア)が、その頃の事を覚えてて、
87の父のことも覚えていて、出会えた。
チア君は、両親を虐殺され、その後日本に渡っても、いじめられたりした。
今は、明るい顔して、日本人向けのガイドをやっている。
87の父も、それなりの年月を経ての彼との交流があるかも知れない。


地雷の撤去場所では、JMASという団体が作業をしてる。
現場で撤去作業してるのは、自衛隊OB。
素人ではできない、この仕事。
地味で危険な、この仕事。
87は、こんな感想をもった。
「人を殺すために一生懸命考えて地雷をつくったのは、人間。
 地雷を命かけて処理してるのも人間。
 この”人間”の差におどろかされました。」
地雷を危ない物だと知らずに、手で持ってる子がいる。
教育が大切だな、と思った。


普通の国民が、被害を受けた国民を助けてる、
カンボジアの人は、たすけあいながら生きてると思った。
凄いなーと思う文化だけでなく、いやな歴史もあるカンボジアが、
明るくさらに成長してくれることを願ってる。
12歳の日本の子の感想でした。